まめ "骨を引き上げろ" 2026年3月31日

まめ
まめ
@mameg229
2026年3月31日
骨を引き上げろ
骨を引き上げろ
ジェスミン・ウォード,
石川由美子
『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』がすごく良かったので、3年ほど前にも読もうとしたんだけど、挫折。少女が妊娠してしまう描写がしんどくて…自分の妊娠出産経験から数年たってたんだけど、色々と思い出してしまいキツかったのだとおもう。今読んだらぜんぜん平気だった。記憶は風化される。 『骨を引き上げろ』も記憶の話だったとおもう。死んでしまった母親の記憶と現在の情景が交錯する物語。家族の味わった痛みはまだ癒えてないのに、ハリケーン「カトリーナ」が直撃する。カトリーナの名前は何度もニュースで聞いていたのでよく覚えている。木や家が日本の台風ではちょっと考えられない壊され方をしていた。 家族は生き延びる。痛みを伴って。こういう物語に対して『死と再生』なんてワードがぱっと思いつく自分がすごく浅はかな気がしてちょっと嫌になるし、ひと言でまとめるのはもったいない気がする。ぬめりとした生の手触りを感じる文章だった。そして死がいつもすぐそばにある。ほかの作品ももっと読みたい。
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