骨を引き上げろ

骨を引き上げろ
骨を引き上げろ
ジェスミン・ウォード
石川由美子
作品社
2021年9月2日
8件の記録
  • まめ
    まめ
    @mameg229
    2026年3月31日
    『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』がすごく良かったので、3年ほど前にも読もうとしたんだけど、挫折。少女が妊娠してしまう描写がしんどくて…自分の妊娠出産経験から数年たってたんだけど、色々と思い出してしまいキツかったのだとおもう。今読んだらぜんぜん平気だった。記憶は風化される。 『骨を引き上げろ』も記憶の話だったとおもう。死んでしまった母親の記憶と現在の情景が交錯する物語。家族の味わった痛みはまだ癒えてないのに、ハリケーン「カトリーナ」が直撃する。カトリーナの名前は何度もニュースで聞いていたのでよく覚えている。木や家が日本の台風ではちょっと考えられない壊され方をしていた。 家族は生き延びる。痛みを伴って。こういう物語に対して『死と再生』なんてワードがぱっと思いつく自分がすごく浅はかな気がしてちょっと嫌になるし、ひと言でまとめるのはもったいない気がする。ぬめりとした生の手触りを感じる文章だった。そして死がいつもすぐそばにある。ほかの作品ももっと読みたい。
  • まめ
    まめ
    @mameg229
    2026年3月18日
  • 不在の母をめぐる描写が巧みなせいで却って薄味に感じて、あまり乗り切れなかった。 だが、終盤にかけてメタファーが収斂していくにつれて、そうかそういうことかと膝を打ち、途端に面白くなる。ハリケーンの猛威を描いた11日目と破壊された街の様子を描いた12日目の章は圧巻。
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2026年2月23日
    ジョージ・P・ペレケースの『ドラマ・シティ』のなかで「この夏流行しているアウトキャストの《ザ・ウェイ・ユー・ムーブ》が、インダッシュから流れてきていた。」シーンを読んでこの小説のことを思い出した。どちらも犬が重要な役割を担っている小説である。 〰︎ エピグラフには旧約聖書、スペインの詩人、そしてラップ・ミュージックのリリックからの引用。「何になりたい? おれが訊くと、彼女は言った。『生きていたい』」。 ピットブルが母親になるシーンから始まる、ミシシッピのバイユーでハリケーン・カトリーナとそこでのLIFEに対峙する12日間の家族と土地の物語。 母になったピットブルはクウィーンだ、戸惑い恐れながら母になろうとする少女も、ボストン・テランから引いてくれば「もうすぐクウィーンになる。それだけ長く生きられれば。」ここで2枚のクウィーン、3枚目はカトリーナ。元々過酷な環境に彼女が起こす状況のなかで家族で唯一の女性である少女が母に、そしてクウィーンになる話。あるいは“生きる”物語。 それにもうひとつ、犬と少年の愛の物語。「チャイナはやがて真珠になる砂のように白く、スキータは牡蠣のように黒い。けれども両者はふたりでひとつ。スキータのような形で犬を愛するということがどういうことか、ほかの男たちにはけっしてわからない。」ここでまたボストン・テランを思い出す。ギヴは全ての人、国にも愛を与えるけれどチャイナはそれをスキータだけに向ける。ギヴは何度も希望とともに帰ってくるけれど、チャイナは…それでもそれは物語られる意味のある愛であり、この物語にもやはり、書かれるべきと思える希望がある。「チャイナは戻る。それが“いつ”かの問題だ」ここでもLIFEは解決しないけれど、故にまだ終わらない愛と希望も書かれた物語。もっとたくさんの読める物語がある小説だとも思うけれど、今回はそんなふうに読んだ。とても素晴らしかった。ここにあると思えた希望もまた、大切にしたいと思った。 エピグラフに引用されているリリックはOutcastのDa Art of Storytellin' (Pt. 1) のAndré 3000のバース。続くPt. 2のリリックもしっかりと読んでいけば作者の言う「ヒップホップは私たち世代のブルーズだ。私が書く登場人物たちにとってヒップホップはとても重要だ。彼ら彼女らはラップの言葉によって世界を理解する」という言葉も少しだけ分かるのでは、という気がする。“Who said good folks is not supposed to die?”とそこでもまた、世界は過酷なのだけど。 そんなことも考えていたので、この本を持ち歩いている間にその曲が収録されているアルバムのCDをレコード屋や古本屋で探していたのだけれど、見つけられなかった。そこでそういえばと思い少し前にリリースされたAndré 3000のソロアルバム、New Blue Sunを聴いてみた。ラップ・ミュージックではないけれど、とても素晴らしかった。今の気持ちにも読書にも合っている気がした。言い過ぎると少し救われた気もしてしまった。風がふいた。ということで、最後の1/3はそのアルバムを流しながら読んだ。その体験もとても良かったし、特別だった。
    骨を引き上げろ
  • 橋本吉央
    橋本吉央
    @yoshichiha
    2025年6月13日
  • 阿久津隆
    阿久津隆
    @akttkc
    2025年6月12日
    沖縄のピットブルのニュースを見てふと思い出した。アメリカ南部の闘犬とハリケーンの話。この小説は度肝を抜かれたびっくりしたとんでもなかった物凄かったな〜!!2022年とかの1位な小説だったな〜と思ってツイッター見たら2022年の本ベスト約10冊を記しててこうでした。 滝口悠生『水平線』 ジェスミン・ウォード『骨を引き上げろ』 吉田健一『本当のような話』 マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』 P・F・ドラッカー『マネジメント』 國分功一郎、千葉雅也『言語が消滅する前に』 蓮實重彦『ショットとは何か』 リカルド・ピグリア『燃やされた現ナマ』 植本一子、滝口悠生『往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ』 井戸川射子『ここはとても速い川』 照屋華子『ロジカル・ライティング』 阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』 アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
  • karin
    karin
    @karin_02
    2025年6月12日
  • ふらい
    ふらい
    @fry_g73
    1900年1月1日
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