
木埜真尋
@stilllifeppap
2026年3月31日
はじめての戦争と平和
鶴岡路人
読み終わった
「戦争や憲法に関連する日本の特殊事情や理解を海外に投影したり、ましてや押し付けたりしようとしても、うまくいきません。国際関係には相手があるからです。
近年、ようやく若干変化しつつありますが、日本で「平和主義」として語られるものの多くは、「反軍主義」なのが現実でした。軍事はもちろんのこと、安全保障を語ることすら、長らくタブー視されてきたのです。安全保障を教える大学の授業も、一九九〇年代半ばまではほぼありませんでした。それでは、戦争と平和の問題を考えるスタート地点にも立てません。」
「留学先の学部名が「戦争
研究学部(Department of War Studies)」だったのです。英国から一時帰国したときなどに、留学先について聞かれ、学部名を答えると、ほとんどいつも「えっ?何それ?」という反応をされました。そして、不思議というよりは不審そうな顔で、「戦争が好きなのですか?」と聞かれたのは、一度や二度ではありません。
戦争は防ぐ対象ですから、好きではありません。対立を武力で解決しようとしてはいけません。「戦争反対」です。それでも、人間が戦争を繰り返してきたのも事実で、だとしたら、「戦争のことなど知らない」では困るのです。防ぎたいのであれば、それがどのようなものであるのかを徹底的に知る必要がある、というわけです。」