ゆいちゃん "水は動かず芹の中" 2026年3月31日

ゆいちゃん
ゆいちゃん
@yui__arm
2026年3月31日
水は動かず芹の中
中島京子の突拍子もない(褒め言葉)歴史小説です。 主人公はスランプの作家で、スランプ脱出のための旅先で不思議な窯元に出会う。その窯元が語るのは、水神=河童一族で伝わる水神夜話。そしてそれは、ウンビの器と、水神、秀吉朝鮮出兵にまつわる壮大な歴史物語だった。 水神たちは、戦争を止めようとする。戦いを好まない水神たちはどこかおっとりとしていて、戦をしたり、平気で嘘をついたりするヒトのことがいまいち理解できない。 水神さんたちがせっかくおっとりして、良い感じのお話になっているのに、史実のおかげで語られる物語は凄惨である。 史実とファンタジーの境目で、ふわふわした世界観のなか、ラストはけっこう重たいなあと思った。なんで人間ってずっと戦してるんだろうね。なんでだろうね。 斉藤洋の「白狐魔記」のようだな。 あれも、狐は長い日本の中で、戦をするヒトのことが理解できないんだ。
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