
05
@lesyeuxde05
2026年3月31日
BUTTER
柚木麻子
買った
読み終わった
タイトルの通り、バターのように濃厚でねっとり体にまとわりつくような感覚。時に官能的で、時にしつこく、胃もたれするほどの威圧感を梶井(木嶋佳苗をモデルにした人物)から感じながら読んだ。
あまりの重さに何度か休憩しながらやっと読了することができた。まるで本全体がフランス料理のハイカロリーなフルコースのようである。読者の前で調理されているのは主人公で、シェフは梶井。
メインディッシュは「本当に梶井は殺人を犯したのか?」であるが、核心に触れることはなく梶井や主人公の周縁をじわじわと炙っていくような描き方である。
いろんな1対1の人間関係が深く濃く、料理の比喩と共に描かれていくのだが、途中で比喩になっているのは人間関係の方でグルメ小説を読まされているのでは?と思うほど食への描写シーンが多かった。
恋愛、出産、キャリア、子育てなど様々な切り口で、女性がこの社会でどうやって生き残っていくのかを描いた本だった。重すぎて内容の詳細は忘却の彼方へ…🪽
