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@lesyeuxde05
小説、詩、エッセイ、漫画なんでも読みます雑食です🦖旅についての本を出します📕
- 2026年3月31日
霧のむこうに住みたい須賀敦子夢に見ただけのような土地、もう名前も思い出せないからネットでも探せないような街や風景たち だからこそ純度高い上澄を吸えたりするのかも... 蜃気楼の街よりもっともっと遠くで輪郭すらないような旅の柔らかな思い出のこと - 2026年3月31日
BUTTER柚木麻子読み終わった買ったタイトルの通り、バターのように濃厚でねっとり体にまとわりつくような感覚。時に官能的で、時にしつこく、胃もたれするほどの威圧感を梶井(木嶋佳苗をモデルにした人物)から感じながら読んだ。 あまりの重さに何度か休憩しながらやっと読了することができた。まるで本全体がフランス料理のハイカロリーなフルコースのようである。読者の前で調理されているのは主人公で、シェフは梶井。 メインディッシュは「本当に梶井は殺人を犯したのか?」であるが、核心に触れることはなく梶井や主人公の周縁をじわじわと炙っていくような描き方である。 いろんな1対1の人間関係が深く濃く、料理の比喩と共に描かれていくのだが、途中で比喩になっているのは人間関係の方でグルメ小説を読まされているのでは?と思うほど食への描写シーンが多かった。 恋愛、出産、キャリア、子育てなど様々な切り口で、女性がこの社会でどうやって生き残っていくのかを描いた本だった。重すぎて内容の詳細は忘却の彼方へ…🪽 - 2026年3月9日
エール yell黒澤晃読み終わったもし学生時代にこの本を読んでいたら、働くことをまだ知らないまま、どこか夢見心地でページをめくっていたかもしれません。東京で働く人々の日常がドラマのように感じられ、「こんな世界があるのか」と純粋に憧れていたと思います。 しかし社会に出てしばらく経った今読むと、この本に登場する人物たちは決してドラマの中の存在ではなく、体温を持ったリアルな人間として立ち上がってきます。働く人の迷いや矛盾、ささやかな希望のようなものがとても自然に描かれていて、読みながら何度も頷かされました。 物語には、市井の人々の尊さや醜さ、理不尽さが静かに描かれています。それでもどこか人間社会への愛情や寛容さがにじんでいて、読後には不思議な温かさが残ります。派手な出来事が起きるわけではないのに、人物の感情や関係性がじんわりと心に残る作品でした。 特に印象的だったのは「関係」という作品です。 「本当の記憶とは、近いところではなく遠いところにあるのかもしれない」 「嘘をつかない範囲での切実な盛り」 という言葉が強く心に残りました。就職活動の場面での葛藤――嘘をつきたくない、飾りたくない、それでも評価されたいという気持ち――をとても端的に表した表現だと思います。 また、 「三ヶ月も経てば、新しい絵文字を人は使うようになるのだ。」 という一文も印象的でした。待つ時間の長さや、少し取り残されたような感覚が、日常的な言葉の変化を通してさりげなく表現されています。 「蛍石」や「メリークリスマス 東京」のように、親という立場にいながら、一人の人間として自分の人生を振り返る人物を描いた話も心に残りました。親もまた、かつては一人の少年少女だったのだと気づかされるような視点があり、瑞々しさと懐かしさが同居しています。 忘れられない誰かとの関係、いつの間にか連絡を取らなくなった人との時間。それでも、ふとした瞬間にその記憶が舞い降りてきて、人生のどこかで自分を励ましてくれることがある。そんな静かなエールのようなものを感じる一冊でした。 - 2026年3月8日
ももこの世界あっちこっちめぐりさくらももこ読み終わったさくらももこの旅エッセイ、とても面白かった。 湿気が無いようなカラッとした気持ちいい文体なので、風邪をひいていても読めるし、旅に繰り出せない身で読んでいても旅人を恨めしく思わずに済む。 感動したことについていつまでも女々しく書き綴る自分の文章スタイルとは真逆で、ももこさんはMBTIで言ったらS型っぽい文章、読みやすい。真似したい。 いい意味で俗物的で、まる子の声で脳内生されていく旅エッセイたち。オードリー若林の旅エッセイの次に好きかもしれない。 本当に面白かった。 このあと離婚することになる元旦那さんの話が旦那として度々出てくるが、全てが伏線になっていそうでその点だけが明るい旅エッセイの中で唯一不穏な影を落としている.... - 2026年2月28日
青天若林正恭読み終わった若林が初めて出版した小説を読んだ! 『青天』 自分の好きなエッセイストがどんな文体で小説を綴るのだろうか?とほぼ好奇心で手に取った本。 珍しく発売日にゲットできた...! アメフトがテーマなので専門的な用語が多く、ついていけないところもあった。 有識者ならもっと楽しめたと思う... 試合中の臨場感が満載とはいえ、スポーツに馴染みがない人には少し読みづらさもあるように思える。 私は若林がうだうだ頭の中で考えてるそのログを見るのが好きなので、身体的な表現が多く映像が頭の中で切り替わるスピードが速いと少し疲れてしまう。 若林は人間のモラトリアムとネガティブを書くのがとても上手いと思うんだけど、その片鱗が随所にあった。 静と動、近接と遠隔、身体と頭、メインストリームとオルタナティブ、などんな対比が作中に散りばめられているのが良かったし、書籍よりも映像化した方が魅力が伝わりそうな作品だなあと思った。 - 2026年1月16日
虚弱に生きる絶対に終電を逃さない女読み終わったSNSで健康界隈の人たちが読んでたから買ってみたんだけど虚弱=特に病気はないけど体力がないことについて80000字も書かれていてすごい熱量だったし、ちょっと面白かった。 問題→仮説→行動→振り返り を健康を獲得するために全力でやっていて健康じゃないことで別の卓越したスキルを獲得しているのが面白かった。 健康法とかは一切書いてないんだけど、絶対的に不利な状況下でどうやって生き抜くか淡々と書いてあるのでマインドセットの意味でも参考になる。 年が増えるにつれて健康がこの世で最も大事だという確が強まっているし、周りの大切な人は全員もれなく健康でいて欲しいと祈るばかり。 - 2025年7月14日
パリ行ったことないの山内マリコ読み終わったこの感覚わかるかもなあって思って読んでた。 旅が終わって、旅の記憶が薄れていって、自分の理想郷と実際の旅の記録の狭間にある蜃気楼みたいなものが自分の心象風景になる、目が覚める直前の夢みたいな… それが自分の中に出来ていくのがなんとも言えず好きだな。
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