おかりな "ホリー・ガーデン" 2026年3月30日

ホリー・ガーデン
過去に好きだった既婚男性のことが忘れられず今も新しい恋に踏み出さないで何人かの男性と関係を持つ果歩と、現在進行形で不倫の恋をする静枝の恋と友情の話。 物事が劇的に何か変わるわけでもハッキリとした起承転結があるわけでもない、けどゆっくり丁寧に日々の微細な感情が江國香織らしい繊細で温かな表現で紡がれている。 あとがきで、どうでも良い会話が好きだと言及があったけれど私もそういう「余分な成分」が大好きでそういった小説がやはり心地いいなと思う。 大きな事件が起こる小説もそれは勿論面白いのだけれどそれは映画やドラマでだって面白くなる、小説の面白みは単なる日常が言語という形を伴うことで特別なものとして浮き上がらせてくれるところにあるんじゃないかと思う。
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