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おかりな
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@maron_mi_ran
2026年も読書年にする
  • 2026年9月10日
    たゆたえども沈まず
    ゴッホ兄弟と日本人画商の交流と人生を描いた史実を交えたフィクション作品。元々東京都美術館でのゴッホ展にて兄弟の歴史を見ていたからこそ、繊細で脆くて精神を患う孤高の天才フィンセントと、そんな兄の才能を信じ翻弄されながらも献身的に支えることを選んだテオとの絆が儚く美しく痛々しく悲しくなる。そして当時印象派画家に大きな影響を与えたジャポニズムをここまで作品に盛り込んでくれたのもさすが原田マハ。浮世絵文化がとても誇らしい。 セーヌ川を描いた画家は数多くいるけれどここまでの意味合いを持つ風景なのかと知ることができたのも良かった。 芸術家は己と常に向き合い続ける苦しい人生を選んだ者だからこそ、その情熱と孤独に惹かれてしまう。美しい友情と愛の話でとても大好きな作品の1つです
  • 2026年9月7日
    ルビンの壺が割れた
    Facebookで過去に婚姻解消となった女性を見つけ、そこからやり取りを進め何故結婚式に彼女が現れなかったのかを解き明かしていく書簡形式のミステリー。150ページ程で文体も砕けた形式なのですぐ読める。読後感は吉田修一のパレードと同じ(というとネタバレになるか!?) 最近ツイッター上で彼女が処女かどうか気になる男性の存在をよく目にする。彼女の貞操というものが男性をこれほどまでに狂わせるのか、これぞ男性版のトラウマの再演ともいえる内容。主人公を擁護する気にはなれないけれど主人公を通して見えてくる男性達にカウンセリングをという気持ちになる
  • 2026年9月7日
  • 2026年9月4日
    コーヒーにミルクを入れるような愛
    くどうれいんのエッセイ集。サイン本が売ってたのでつい買ってしまった。結婚や退職、挫折や友情といった日常の些細な出来事を丁寧に紡いでいる。個人的に素敵だと思ったのは、それぞれのエピソードに出てくる人物の名前に説明がないこと。読み進めていくにつれて、この人はれいんさんにとってこういう関係性なのねと分かっていく。私もつい第三者の話をするときにその人の肩書きや続柄で呼んでしまうけれど、本当は1人の名前があって個性がある人なんだと言いたくて。たとえば高校の友達といってもそれぞれに名前があってさ!ってなる。これまで出会ってきた大切な人たちをそれぞれ思い出していきたい、そんなエッセイでした
  • 2026年9月4日
  • 2026年8月31日
    卵の緒
    卵の緒
    瀬尾まいこのデビュー作。そしてバトンは渡されたのベースとも言える作品。正直な話、瀬尾まいこは苦手である。そんな世の中良い人ばかりではないよ、もっとドロっとした悪意がそこら辺に転がってるよと言いたくなるから。けど苦手とは興味関心があるとも言えて、瀬尾作品にまんまとハマっている自分もいる。世を穿った見方をしている私だけれど、本当は子供が子供として生きていられるように、瀬尾作品の登場人物のように子供をちゃんと慈しんでくれる優しい温かい大人ばかりになればいいのにと願ってしまうんだ。
  • 2026年8月29日
    流しのしたの骨
    定期的に江國作品は摂取したいので。江國作品の中でもこれはかなり好きだ。4人の姉弟がそれぞれ人生を歩みつつ家族で過ごす日常を淡々と描いたもの。江國香織の柔らかく温かい手触りと有意義な無駄のある文章が本当に好き。幸せな家族像に見えるけど、長女は離婚・次女は自殺未遂や恋人の堕胎・三女はプータロー・末っ子の弟は停学とそれぞれ事情がある。けれど家族で食卓を囲み、家族特有の習慣をこなしていくあまりに自然で当たり前の日常があるだけで安心できる。我が家も下2人が家にいるととてもしっくりくるもんなやっぱり。これから形が変わるかもしれないけれど育ってきた家族は人生の基盤であり自然であり、私にとってのありのままだと改めて感じられることが出来る。
  • 2026年8月27日
    愛の渇き (新潮文庫)
    恥ずかしながら逆張りしていて今更三島作品を初めて読んだ。表現力があまりに卓越していて、一つ一つ豊富な語彙を用いて繊細で緻密に描写されており脱帽。作家によって文章の癖や手触りがありその好みは私にもわかるのだけど、これほどまでに文章の上手さを感じさせる作家はいないのでは。内容は浮気性の旦那に先立たれた未亡人の悦子が旦那の実家別荘で舅と愛人関係を結びながら、その家に使える青年に恋をし嫉妬に狂っていくというもの。 若き青年三郎はその若さゆえに殺されたんじゃないかと私は考察している。悦子の嫉妬は根深く一見矛盾した行動のように思われるけど孕ませた美代のことも、自分のことも愛していないその半端な態度はあまりに苦しませる。私もかなり三郎にはかなりイラつかせてもらった。悪意のない素直さは時として大きな罪になる。けど澁澤龍彦のエロティシズムで語られていたように男は自由を求めるからこそ愛してるだの愛してないだのそうした言葉の型に嵌ることは極度に抵抗がある生き物なのかもしれない。とはいえ幸せな生き方は出来ないよねとスカッと出来ました
  • 2026年8月23日
    82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)
    82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)
    韓国の代表的なフェミニズム文学。キム・ジヨンを中心に、韓国の女性達の生きづらさや置かれている環境の過酷さをリアルに描いた作品。韓国ではつい最近まで日本以上に家父長制が深刻であったこと、その上で女性達が動いたことで環境が良くなりつつも、それでもまだ苦しみは消えない現実。日本は韓国よりも前から形の上では男女平等であった一方、未だに男女別姓が認められないなどかなり遅れを取っている。韓国ではフェミニズム文学が盛んで今読書ブームが起こっているらしいけれど、日本も稀に見る識字率の高い国だからこそ女性達がペンを取り戦わなければならないと鼓舞される気持ちになった作品。 女性の生き方を考えさせられる良き1冊でした。
  • 2026年8月23日
    82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)
    82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)
  • 2026年8月21日
    最後の喫煙者
    最後の喫煙者
    久しぶりの読了。表題は過去に世にも奇妙な物語でドラマ化されておりその作品がとても好きだったので。 筒井康隆らしいSFの世界観と、かなり風刺の効いたブラックユーモアな内容が収録された短編集。私は常々潔癖化社会への警鐘を訴えているけれど、半世紀近く前に現代を予言するかのような作品で驚き。厳しいけれど快適な社会と寛容だけれど不衛生な社会、あなたはそのどちらを望むかってところはかなり個人差が出そう。 コブ天才も当時の苛烈な教育戦争が垣間見えるし、現代のスマホAI社会への皮肉も込められている気がして良い。
  • 2026年8月21日
    最後の喫煙者
    最後の喫煙者
  • 2026年7月28日
    エロティシズム
    哲学や美術など博識な澁澤が様々な観点から「性愛」について述べた本書。所々古さを感じる論はあれど女性と男性の違い、同性愛、性欲と愛についてなど現代読んでも納得出来る内容で面白かった。 フロイトのエディプスコンプレックスを中心に男性の性について書かれており理解こそ難しいけれどそんな観点もあるのかと。男性が自身の性器にただならぬプライドを抱いているのはフロイト曰く去勢恐怖によるものなのか。男性の意見が知りたいところである 女性は子宮があり自然と密接だからこそ真に自由になれない、一方男は父の克服と母からの離脱が必要だから自由になれるなんて、ずるい話だけれど納得せざるを得ない。 最後に澁澤があとがきで、この本で女性を辛辣に書きすぎたと言っていて安心
  • 2026年7月28日
  • 2026年7月21日
    うちのおじょうさん
    うちのおじょうさん
  • 2026年7月17日
    生まれてよかったか? はじめての反出生主義
    評判良かったので。本当に良かった。私の思う反出生主義をここまで代弁してくださる方がいたのかと感動。真摯に向き合っていて紳士的。子供を産むことを否定はしない、ただ子供を産むことは全て親側のエゴでありその責務に向き合えという主張がずっとなされている。あと子供が嫌いなのではなくむしろ人間が好きな人の主張が反出生主義というのも納得。今いる人たちの生活をより良くしたいという考えも伝えてくれている。私の今の仕事の原点の思想。ありがとうという気持ちでいっぱい。 それと反出生主義なら死ねということは間違いであり、始めることの負荷と終えることの負荷は後者の方が重いから続けることに何も矛盾はないとキッパリ指摘してくれたのも気持ちいい。生まれてきたくなかったと死にたいとじゃあ今すぐ死ぬは全て繋がってはいるけど別の問題だから。
  • 2026年7月17日
  • 2026年7月16日
    すみれの花の砂糖づけ
    江國香織の詩集。江國香織の文が浴びたくて。大好きだ、私改めて江國香織の文が大好き。 1人の女として生きていくことと、大切な人に愛されること、最近これのどちらか選んで生きていけと言われている感覚があったけれど、この詩集はどちらの大切さも伝わる。1人の女として尊重されたいし愛されたいと思っていいんだ。
  • 2026年7月15日
    ナイン・ストーリーズ
    ナイン・ストーリーズ
    新潮社のプレミアカバーで。初のサリンジャー作品だったけれど、正直非常に読みにくかった笑 日本人にとってあまり馴染みのない比喩表現が多く、場面転換も読み込みづらいため厚さの割に時間かかった。とはいえ戦争にまつわる若者の話が大半なので読んでおいてよかった。個人的に事故死した軍人の元彼と夫を比較してしまう女性の話が印象的。比べてしまうそんな自分に嫌気がさす苦悩がイマジナリー彼氏をつくる娘を通して描かれていて悲しくなる。 エミズに捧ぐも美しくて良かった。
  • 2026年7月15日
    ナイン・ストーリーズ
    ナイン・ストーリーズ
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