無重力くらげ "その女アレックス" 2026年3月31日

その女アレックス
その女アレックス
ピエール・ルメートル,
橘明美
誘拐された女性のアレックスとそれを追う警部のカミーユの視点が交互に展開される小説。タイトルが『その女アレックス』とある通り、アレックスという女性について徐々に明かされていくのが読みどころだった。読み始めた頃と終盤では彼女への印象が大きく変わる。第1作目の『悲しみのイレーヌ』に引き続き凄惨な描写が人を選ぶものの、思わず声を出しそうになる程の衝撃が待つ物語は多くの人に読んでほしいと思った。 おなじみのカミーユ警部と仲間たちも1作目より活躍シーンが多くあってよかった。愛着が湧いてきた。特に、大きなショックを受けたカミーユに対する仲間たちの気遣いがほっこりした。ルイは相変わらずスマートだったが、株が上がったのはアルマン。最後の行動にもしっかりと伏線が張ってあるのがさすが。 作中に所々「第1作目の被害者」や「第1作目で〇〇が死んだ場所」などの注釈が付いていてずいぶん丁寧だなぁと思ったら、そういえばこの作品は3部作の2作目なのに1作目より先に刊行されたんだった。
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