もぐもぐ羊 "異邦人 (エクス・リブリス)" 2026年3月31日

異邦人 (エクス・リブリス)
異邦人 (エクス・リブリス)
クラウディア・ドゥラスタンティ,
栗原俊秀
「旅」の章を半分、本編もちょうど半分くらい。 語り手の「私」(恐らく著者)の子ども時代は生まれたニューヨークのブルックリンと6歳で引っ越したイタリアのバジリカータ州で、バカンスはブルックリンで過ごしていたので、この移動が「旅」なのだろう。 バジリカータで暮らしはじめてからはまともな人間でいるために兄が作ったリスト通りに過ごすことを強要されたり、学校に行きたくなくて屋根裏部屋で本を読みふけったりする日々を送っていた。 父親に誘拐され母親と会わせることと引き換えに人質にとられたけど、母親はそれに応じず長いこと父親と行動を共にしなければいけなかったのはもはや事件だし、突然訪ねてきて母親と兄と私を人質に立て籠ったのも事件なのだけど、それについての語りがとても冷静で、大変なことだと認めてしまうと何かが壊れてしまうのかもしれないと思った。 バジリカータ州には欧州最大の油井があるらしい。
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