
星
@yoakemae618
2026年4月24日
君の不在の夜を歩く
窪美澄
読み終わった
菜乃子が自死をしたことを起点に、高校時代同じグループで過ごしていたそれぞれの人生を描く。ひとの感情とは何と脆く、曖昧で、力強いんだろうと思う。登場人物の誰もがわたしの知る誰かと似ていて、似ていなくて、それがとても心地よかった。
自死ではないけれど、今年に入ってから友人(と言うのが正しいかは迷っている。先輩の方が正しいかもしれない)をひとり亡くした。先輩もまた若かった。
この前、よく一緒に飲みに行っていたメンバーを含んだ大人数で飲みに行った。そのときのことをうっすら思い出していた。食べているときは誰も彼の話をしなかったけれど、酔って乗った帰りの電車でぽろぽろと話題になった。わたしたち、なんとなく生きていけている。
「強く生きていかなくてもいいんじゃない。なんとなく生きているだけだって」
「大学のキャンパスにいるあまりに汚い野良猫、バイト先で起こった珍事件、語るのはほとんど俺で、達也は俺のくだらない話によく笑った。笑ってくれたことがうれしくて、もっと達也を笑わせる話をしたかった」
「そうだった。本を読んで心がネガティブに傾いただけじゃない。私は明日を生きていく力を本から吸収して成長してきたのだ。だからこそ、自分は文章を、小説を書こうと思ったのではないか」