はぐらうり "生殖記" 2024年12月18日

生殖記
生殖記
朝井リョウ
正欲がとてもよかったので、あらすじも知らずに読んでみたけれど、生殖器(性欲)が語り部だから生殖記か、すごいことを考える。 内容は正欲と近いベクトルで、どちらも我々の想像力の限界の先にまだ人がいますよ、と言っている。そこに焦点をあてるのがまさに小説の役割であると感じる。 あの発言群からここまでの物語に仕上げる凄みと、それを著者というか男性性が書いたことの意味も強いような気がする。平易な語り口なのがまた良いんだよなぁ。
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