藤間あわい "デッドエンドの思い出 (文春..." 2026年4月1日

デッドエンドの思い出 (文春文庫)
「いい環境にいることを、恥じることはないよ。武器にしたほうがいいんだよ。もう持っているものなんだから」 「世の中には、人それぞれの数だけどん底の限界があるもん。俺や君の不幸なんて、比べ物にならないものがこの世にはたくさんあるし、そんなの味わったら俺たちなんてぺしゃんこになって、すぐ死んでしまう。けっこう甘くて幸せなところにいるんだから。でもそれは恥ずかしいことじゃないから」 恵まれていることに引け目を感じている今の私にとって、とても響く言葉だった。表題作の「デッドエンドの思い出」が私も作者の吉本ばななさんと同様に一番好きだ。表紙のイラストがとっても素晴らしいので(読了後だとより一層沁みる)、ぜひ手に取ってみて欲しい。
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