

藤間あわい
@awai_moji
Twitter:@awai_moji
短歌を詠み、小説を書いています。持病の影響でたくさんは読めませんが、ずっと読書が好きです。
- 2025年5月11日ブレス(7)園山ゆきの園山ゆきの先生の『ブレス』が、好きだ。 Twitterで初めてこの話を拝読した時、絵の放つ凄まじいエネルギーに圧倒された。白黒の中でこんなにも光を放つ絵を見たのは、初めてだった。 そして『ブレス』が素晴らしいのは絵柄だけでなく、言葉もだ。一つ一つの言葉が丁寧に、大切に紡がれていていつも勇気をもらえる。いつも読後は感動で泣いている。いっとう大切なことを『ブレス』は教えてくれる。 今回のお話も素晴らしく素敵で、続きがとても楽しみになった。焦がれるほどに眩い物語の行く末を、今はただ心から楽しみにしている。
- 2025年4月29日もものかんづめさくらももこ読み終わったエッセイの印象と、『その後の話』『巻末お楽しみ対談』でさくらももこさんの印象がガラリと変わってそれが面白かった。物事を具に見つめる洞察力と物事への達観がありながらも、出てくるエピソードは馬鹿らしくて面白くてそのギャップが魅力的だなと思う。特に「その後の話」の「そうか、もう読みたくないか、それじゃ仕方ないな、というのが私の感想であった。私はこれからもそのような人達の読みたくない物を書く恐れはいくらでもある。遅かれ早かれ受け入れてもらえない日は来たであろう。」「その人の人生はその人にしか分からないし、その人個人の考えに他人が介入する余地はない。」の文が印象的だった。また内容を忘れたころにふらっと読み返したい、そんなエッセイだった。
- 2025年3月30日雪のうた左右社編集部読み終わった東京の人は知らないだろうけれど雪はときどきひかるよ、青く くどうれいんさん、お名前だけを知りつつも作品に触れたことはなかった。でも、雪のうたの中でぱっと心を掴まれたのがこの一首だった。私は東京育ちなので青くひかる雪を知らない。くどうさんが見た青くひかる雪を、私もいつか見たいと思った。 くどうさんの他の作品を手に取る時が、とても楽しみになった。
- 2025年3月30日天才による凡人のための短歌教室木下龍也読み終わったどの章も素晴らしかったが、特に第3章「歌人として生きていく」が心に刺さった。 私は持病を患っているため、いわゆる「普通」のひとより死に近いところにいる。でもそんな私でも短歌を読んで良いことを「心身ともに健康であれ」ではなく「心身ともに普通であれ(普通はその人によって違う)」と表現していて救われた。死に近いことが普通の人もいるし、健康なことが普通な人もいる。短歌のことで死にたくなったら短歌を手放せば良い。木下さんの言葉の、ちょうど良い距離感と温度感が心地よかった。
- 2025年3月24日ロイヤルホストで夜まで語りたいブレイディみかこ,上坂あゆ美,似鳥鶏,古賀及子,宇垣美里,宮島未奈,平野紗季子,朝井リョウ,朝井リョウほか,朝日新聞出版,朝比奈秋,村瀬秀信,柚木麻子,温又柔,稲田俊輔,織守きょうや,能町みね子,青木さやか,高橋ユキ読み終わった私のロイヤルホストでの思い出は、酷くぼんやりとしている。 幼いころ水族館に行った帰り、坂の上のロイヤルホストに行ったことは覚えている。メニューも何を頼んだかもわからないけれど、看板のオレンジの印象だけが妙にくっきりとしている。 その後ロイヤルホストにお邪魔することはなかったのだが、一年ほど前、タイミーでロイヤルホストにて四時間ほど働いたことがあった。 野菜のカットも、調理も全てキッチンで行っていることに驚いた覚えがある。他のファミリーレストランにはない「特別」を感じたものだ。 この本はReadsにて皆さんのレビューを読んですぐに読みたくなって本屋さんにて購入した。中でも評判の高かった朝井リョウさんのエッセイを楽しみにしていたのだが、想像を遥かに上回る満足度だった。初めて読んだ朝井リョウさんの文章がこれで良かったと、しみじみと思ったものだ。 皆さんのエッセイ全てにロイヤルホストへの愛があふれていて素晴らしかった。ロイヤルホストに今すぐ行きたくなる、素敵なエッセイの数々だった。今度はロイヤルホストで、この本を読みたい。
- 2025年3月21日海のうた左右社編集部読み終わったいつ死ぬかわからないのにどうやって海に行く日を決めるのだろう phaさんのこの海のうたが心に響いた。去年の春、死にたくなって春の海を訪れたことを思い出したからだ。結局臆病な私は砂浜でどんよりとした灰色の海を眺めることしかできなかったけれど。 時折、どうしようもなく海に行きたくなることがある。そんな時は決まって七里ヶ浜へと行く。江ノ電に乗ってごとごと揺られて、そして海と江ノ島、富士山を眺めていると少しずつ心が凪いでいく。大好きな街と海だ。 今年はいつ海に行きたくなるだろうか。自分の体に流れる海への渇望が溢れるのを、ただじっと待ちたい。
- 2025年3月16日あかるい花束岡本真帆読み終わったへたくそなハンドサインを読み解くよ 来世で、きみは、枇杷に、なりたい? 岡本真帆さんの短歌は、生活に根付いていて好きだ。生活の中で生まれた短歌は親しみやすさがあり、ときにユーモラスでくすっと笑える、唯一無二の温度を纏っていると思う。 上で挙げた歌が、『あかるい花束』の中で私は一番好きだ。目を細めて真剣に読み取っている様子やその時のテンポが伝わってきて、情景がぱっと浮かぶリズミカルな歌でいいなと思う。 『水上バス浅草行き』も読み返したくなった。
- 2025年3月13日
- 2025年3月12日ブルーピリオド(2)山口つばさ読み終わった
- 2025年3月12日ブルーピリオド(1)山口つばさ読み終わった昔から、家族に「好きなもの(趣味)があるっていいよね」と言われてきた。ずっとその意味するところがわからなかった。 読書、文章を書くこと、eスポーツ観戦、etc……。好きなものはたくさんあった。でも、それだけ。好きなものがたくさんあって、好きなものに好きということを厭わない。普通のことだと思っていた。 でも、この漫画を読んで自分の「好き」があるって、その「好き」を真っ直ぐ認められるってすごいことなんだと思った。 この先主人公が歩む道を、どうやっても見届けたいと思う素晴らしい作品だった。 p.57 「好きなものを好きっていうのって 怖いんだな…」
- 2025年3月9日
- 2025年3月7日メダリスト(1)つるまいかだ読み終わった米津玄師さんが歌う主題歌を聴いて、なんて素晴らしい曲なんだろうと感動し、何回も何回も聴いた。そして米津さんが勧める『メダリスト』という作品を知りたいと思った。 アニメから見始めて、すぐに作品の虜になった。いのりさんと司先生の人生をかけた凄まじい熱量を宿した物語に夢中だった。ずいぶん久しぶりに毎週の楽しみができたくらいに。 そして、漫画も読み始めた。前評判で漫画の描写力が素晴らしいとは聞いていたが、その画力に圧倒された。特にスピンの表現、次回予告の見開きページの迫力に心をぐっと掴まれた。アニメ化をする時に何を捨て、何を付け加えたのかがわかるのも面白い。 これからこの素敵な作品を追えることを、とても幸運に思う。
- 2025年3月5日あなたのための短歌集木下龍也読み終わったかつて読んだ収録されている短歌はもちろん、あとがきがすごく好きだ。その人に、与えられたお題に寄り添って生まれた短歌はどれも誠実で、冬の毛布のような優しいぬくもりが宿っている気がする。
- 2025年3月5日太陽帆船中村森読み終わったかつて読んだ飛行機に乗るたびに「非常時の振る舞い方は手を貸せるように聞いてるグッドフライト」の歌を思い出し、真剣に画面に見入り耳を澄ます。生活の中でふとした時に香る中村森さんの短歌が大好きだ。これからも『太陽帆船』は何度も読み返す、私が短歌を読むきっかけになった特別な歌集の一つであり続ける。
- 2025年2月1日ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2ブレイディみかこ読み終わった前作を発売直後に読了して、先日叔母から勧められて続きを拝読した。 久しぶりに触れるエッセイだったが、すらすらと頭に入ってきた。前作同様、イギリスの文化や直面している現実を知ることができたのが興味深かった。そして「ぼく」の成長と共に、見える世界の景色がぐんと高くなったように感じた。どうか「ぼく」が健やかに成長できる社会でありますようにと願わずにはいられなかった。
- 2025年2月1日さいはての彼女原田マハ読み終わった原田マハ先生の短編集が、好きだ。 どのお話も素敵だが、私は特に「旅をあきらめた友と、その母への手紙」がお気に入りだ。厳しい現実に行き詰まった女性たちへのエールが詰まっている、そっと背を押すような優しい物語たちが心に沁みる。
- 2025年1月1日ゆびさきと恋々(12)森下suu読み終わった昔、この作品を読むと私を思い出すという素敵なかけがえのない言葉をいただいたことがある。それ以来、『ゆびさきと恋々』は私にとって大好きで大切な作品になった。 繊細で美しい絵柄で綴られる、互いを心から思いやる温かくて優しい物語が大好きだ。
- 2025年1月1日同人誌・ZINE 本文デザイン入門welca,高山彩矢子,髙山彩矢子読み終わった
- 2025年1月1日別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6)徒花スクモ,有川浩読み終わったかつて読んだ
- 2025年1月1日別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5)徒花スクモ,有川浩読み終わったかつて読んだ
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