

藤間あわい
@awai_moji
Twitter:@awai_moji
短歌を詠み、小説を書いています。持病の影響でたくさんは読めませんが、ずっと読書が好きです。
- 2025年11月22日
ゆびさきと恋々(13)森下suu読み終わったゆびさきと恋々に登場する人たちは、いつもまっすぐ誠実に相手に向かい合おうとしていて、それがすごく眩しい。なあなあにすることも誤魔化すことも容易いのに、相手が心底大切で好きだからこそ彼ら彼女らは痛いほどまっすぐに相手に向き合おうとする。その心と心のきらめきを星のように眺めていたくなる、そんな素敵な物語だと思う。 - 2025年10月25日
西の魔女が死んだ(新潮文庫)梨木香歩読み終わった「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中で咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」 ずっと読んでみたいと思っていた作品だった。日々惑い、苦しむことへの解決策やはっきりと答えを示してくれたわけではないけれど、確実に光の方へと手を取って導いてくれるような、そんな作品だった。自分のことは自分で決めることの大切さを忘れずに、私も日々魔女修行に取り組んでみようと思えた。 - 2025年10月24日
ギンガムチェックと塩漬けライム鴻巣友季子読み終わったこんなにも心踊る読書体験は久しぶりだった。 海外文学の世界へと私の手をとって誘い、隣で物語を笑顔で読み聞かせてくれているような、そんなわくわくした心地を味わった。 海外文学の名作のストーリーを追いつつ、翻訳家としての新たな視点で紡がれる解説たちはあっと驚くものが多くて読んでいて非常に楽しかったし、一つ一つの作品に大きな興味が湧いた。 私を素晴らしい世界へ誘ってくれたこの本に、心からの感謝を伝えたい。 - 2025年10月19日
すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)川上未映子読み終わった私にしては珍しく、少しずつ読み進めた物語だった。 読み終わるのが惜しく、ずっとこの世界に浸っていたいと思うのは久しぶりで、じんわりと沁み渡るような言葉たちが心地よく、そして愛おしかった。 曖昧で、不確かで、でも確かにあった愛が泣きたくなるほど不器用で美しかった。恋愛という言葉だけでくくるのはおしい、愛の物語だった。 ふと目が覚めて、導かれるように真夜中にこの物語を読み終えることができたことをとても嬉しく思う。 - 2025年10月9日
落雷と祝福岡本真帆読み終わったワンルーム・デイズ だめでもすさんでも見ていなくてもしゃんといる花 「好き」という感情を、真っ直ぐ、そして飾らず伝えられる岡本真帆さんの素晴らしい技量、一本芯の通った勇気に感嘆したし、大好きだなあと思った。特に「THE FIRST SLAM DUNK」の章に心惹かれた。岡本真帆さんの感じたあふれんばかりの眩さが、文字を通してこちらまで伝わってきて、章を読み終えた後はじんわりとした心地になった。 嫌いなことを発信したほうが注目を浴びられるこの社会で、好きなことをひたむきに発信する岡本真帆さんの眩しさを、私は心から尊敬している。 - 2025年9月17日
スモールワールズ (講談社文庫)一穂ミチ読み終わった一筋縄ではいかない物語たちが詰まった本だった。人生を単なる物語として消費させない、ただ「良い話」「可哀想な話」で終わらせない、そんな意志を感じた。不思議で、初めての読後感だった。 - 2025年9月4日
死のやわらかい鳥さんの瞼読み終わった生きるのがまぶしいみたいに頬張ってメロンパンって春の季語かよ 「死」というテーマを取り扱いながらも、その語り口はどこか明るく感じられる。斬新な視点と死を具に見つめる鳥さんの瞼さんのまなざしが好きだなと思った。好きな短歌集がまたひとつ増えた。 - 2025年9月3日
短歌の詰め合わせ東直子,若井麻奈美読み終わった短歌を詠みながらも、恥ずかしながら短歌の歴史やなりたちには疎かったため、この本で学ぶことができて良かった。東直子さんの柔らかな視点で紹介される短歌たちはどれも優しい色をしていて、読んでいて心がほっと落ち着いた。 - 2025年8月28日
老人ホームで死ぬほどモテたい上坂あゆ美読み終わった今まで読んできた短歌集はどこか浮世離れした雰囲気のものが多かったけれど、この短歌集は生々しく生活が、人生が描かれていてそれが新鮮で読んでいて楽しかった。創作としての短歌ではなく、生きるのに必要なものとして生まれた生活に根ざした短歌も素敵だなと思った。 - 2025年8月26日
- 2025年8月18日
- 2025年8月11日
傷を愛せるか 増補新版宮地尚子読み終わった初めての感覚だった。これはまさに今の自分に「必要」な文章だと感じるのは。 お医者さんというと、社会的地位の高いなんでもできるスペシャリストのように感じる。けれども、決してなんでもできるわけではなく、そこには葛藤や戸惑い、無力感がある。そんなあたりまえと思えるようなことを、この本はしみじみと語ってくれる。 この本を読んでいると、今は傷を愛せずどこか見ないふりをしてしまう私も、いつか傷を愛し傷と共に生きることができるような、そんな気がした。 - 2025年8月11日
ブレス(7)園山ゆきの読み終わった園山ゆきの先生の『ブレス』が、好きだ。 Twitterで初めてこの話を拝読した時、絵の放つ凄まじいエネルギーに圧倒された。白黒の中でこんなにも光を放つ絵を見たのは、初めてだった。 そして『ブレス』が素晴らしいのは絵柄だけでなく、言葉もだ。一つ一つの言葉が丁寧に、大切に紡がれていていつも勇気をもらえる。いつも読後は感動で泣いている。いっとう大切なことを『ブレス』は教えてくれる。 今回のお話も素晴らしく素敵で、続きがとても楽しみになった。焦がれるほどに眩い物語の行く末を、今はただ心から楽しみにしている。 - 2025年8月8日
メダリスト(13)つるまいかだ読み終わった『メダリスト』の、子供が子供のままいられるように心を砕く大人たちが大好きだ。子供と大人は地続きで、大人はたくさんの傷を抱えてそれでも生きている。そんな傷だらけの大人が、子供を守るために、子供が子供らしく生きられるように必死で生きる姿を、私は美しいと思う。 - 2025年8月8日
メダリスト(12)つるまいかだ読み終わった - 2025年8月8日
メダリスト(11)つるまいかだ読み終わった - 2025年8月8日
メダリスト(10)つるまいかだ読み終わった - 2025年8月7日
メダリスト(9)つるまいかだ読み終わったいのりさんの成長に、心が打たれた。メダリストのどれだけ成長しようがとんでもない奇跡を起こそうがあなたはあなたのまま、地続きのあなただと言い切ってくれるところが大好きだなと思う。まだ、物語は続く。 - 2025年8月7日
メダリスト(8)つるまいかだ読み終わった - 2025年8月7日
メダリスト(7)つるまいかだ読み終わった
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