
いちのべ
@ichinobe3
2026年4月1日

読み始めた
放送大学の授業に備えて『城の崎にて』を読んだ。
10代の頃、教科書で読んで「面白くない」と感じたのだが、今読むと普通に面白かった。
(昔は面白さが分からなかったが、30代後半になってから「面白い!」「文章がうまい!」とのめり込んだ川端康成と体感が似ている)
療養の旅先で目にする生き物たちの生死を観察し、描写し、思いを巡らせる。
短い中に、惹きつけられる情景や、心に響く一文があり、何より読んでいて心地よい文章だった。
> 自分は偶然に死ななかった。蠑螈は偶然に死んだ。(p54)
この対比と情感が強い印象を残すし、この後に続く、短めに重ねられる文章たちのリズムも好ましかった。
