
utautomo
@timeescape
2026年4月2日
被災物 モノ語りは増殖する
姜信子,
山内宏泰,
山内明美,
川島秀一,
志賀理江子,
東琢磨
読み終わった
図書館で借りた
『In the Wake 震災以後:日本の写真家がとらえた3.11』の写真とそこに書かれていた文章を読み、志賀理江子氏の『螺旋海岸』を見て、森達也氏ドキュメンタリー『311』も観て、
そしてこの『被災物』も読み、東北という土地への興味はますます深くなるばかり。
311のことを忘れないために、受け止めきれていなかった感情を思い起こし、その記憶を忘れないために借りた写真集であり、この『被災物』という本であったが、これらの本を読むことで東北という土地の、自然や目に見えないものと向き合う、アニミズム的なところに引き込まれていった。
本書に書かれていた、
蛭子(ひるこ)と蛭子(えびす)のことや
立ち恵比寿の由来などは大変興味深かった。
気仙沼のリアス・アーク美術館には、
東日本大震災の「被災物」が展示されている。
被災したモノ「被災物」は人々と記憶を分かち合い、共に生きてきた記憶を孕んでいる。そのモノに応答するという形で「モノ語る」。
被災した人でなくとも、その「被災物」を見て溢れ出ることばがあり、その心の震えを記した文章がまとめられている。
とても不思議な形態だなぁと思うけれど、あるいは自然なことのようにも思える。
リアス・アーク美術館の館長である山内さんは、新しい“祭り”を作り、それが津波から身を守る方法を伝える災害伝承にもなれば良い、とおっしゃられていたことに、なるほどと思う。祭りとは本来そういうものであると。
人間は、もっと土着的で水っぽいものであったはずなのに、祈りや神はもっと近くにあったはずなのに、現代のこの暮らしはそういうことから遠ざかっていて、いろいろなことを失っているように感じる。
そういうものが、まだ少しでも残っている東北という土地に魅力を感じたのもしれない。
リアス・アーク美術館へはいつか足を運びたいと思う。










