
yomitaos
@chsy7188
2026年4月2日

ふつうの人が小説家として生活していくには
津村記久子
読み終わった
@ 自宅
津村記久子さんは、現代作家のなかで最も「生活者の目線」を描ける人、という認識だ。大した事件の起こらない一般的な社会人が、会社や家庭や近所で起こる些細な出来事と向き合うだけ。それがちゃんと面白い。
ドラゴンは出てこないし異能バトルも始まらないけど、言うことを聞かない複合印刷機をモンスターと見立てて向き合うことはできる。身近なことって、ちゃんと向き合えばなんでもおもしろいのかも。「人間」という生き物そのもののおもしろさを、あらためて知るきっかけになる。
そんな津村さんの生い立ちから現在までを、夏葉社の島田さんが丁寧に聞き出していく。メディアインタビューのような、紋切り型のありふれた質問はない。それこそ津村さんの日常から始まるなんでもないエピソードが満載だ。なのに面白いんだからたまらない。

