橋本吉央 "アジア・トイレ紀行" 2026年4月2日

アジア・トイレ紀行
アジア・トイレ紀行
内藤寛子,
山田七絵
全体として、アジアより、中東やイスラム圏のほうが、水で洗い流すことが宗教的なしきたりとなっていて清潔な感じがあった。遊牧生活であり、一箇所に糞尿をまとめておくという慣習があまりなかったことも影響しているのかなと思う。 いっぽうでアジアは、人間の糞尿を豚のエサにしたり肥料にしたりということがいまも農村部ではずっと続いているのだなと思った。日本は国土が狭いから、田舎でもトイレは綺麗、あるいは肥料として活用する習慣はなくなっていると思うが、中国や東南アジアではまだそういう地域が残っているということなのだろう。 糞尿を肥料として自然の循環の中に入れていくというのは、まさに生態系として自然な営みだったのだろうなと思う。いまそうでないことを、自分個人としては嬉しいと言うか、それがいいなと思うけれども、文明化が自然のサイクルを壊したといえる部分でもあるということかな。 熊谷聡さんの「トイレと便所の違い」の持論は非常に読み応えのある名エッセイだった。こういう文章好きだし、書けるようになりたい気持ちがある。
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