
和月
@wanotsuki
2026年4月2日
きょうの枕草子
最果タヒ
読み終わった
枕草子を国語の教科書で初めて読んだ時、季節の美しい瞬間を表現する透き通った文章と、1000年以上も昔を生きた人と同じ感性で四季を感じられる喜びで、とても感動した記憶がある。
とはいえ他の章段は殆ど読んだことはなく、現代の詩人が訳した枕草子はどんな風になるのか気になって手に取った。最果タヒさんがとても瑞々しく今の私達にも伝わりやすい言葉で表現してくれていて、とても良かった。
合間に入るイラストも、雑然とした現代社会から離れ平安の趣のある世界観に入り込めて、素敵でした。
枕草子の現代文の合間には、清少納言さんに対する最果タヒさんの考え方や文章への感じ方をコラムが挟まれていて、これもとても面白かった。
清少納言の人物像を語る上でよく挙げられている「自慢したがり」な所も愛のある解釈をされていて、そんな風に読んでみると、知識豊富でキレキレな清少納言の面白さとはまた違った味わい深さを感じる。
美しい自然物に対する視点も素晴らしいけど、ムカつくものに対する感性やあの人ってちょっと……みたいな人間味ある言葉達も面白くて、随筆ってこんなに楽しいジャンルだったんだ!と新たな発見にもなった。
開けた戸は閉めなさい!みたいな文句もとても分かるし、平安時代の人とそうだよね〜ってお喋りしたくなる文章を今私達が読めていること自体、奇跡だ。
全文を訳している本では無いので、これを機に枕草子の全編を読んでみたくなった。
とても素敵で手元に置いておきたい一冊!

