
yomitaos
@chsy7188
2026年4月2日
読み終わった
@ 自宅
感覚は人間が個別に持つもの、という認識でいたが、この本を読むといかに社会や政治・文化によって「持たされていた」かが分かる。
何かを見て「美味しそう」「きれいだな」「楽しそう!」と思うとき、その何かを統制している側を客観的に見つめるのは大事だ。
資本主義下の消費物に、管理・統制側の思惑が含まれていないものは無い。どういう気持ちなってもらいたいのか、どういう行動を起こしてほしいのかなど、何かの意図がある。感覚はたやすく操られてしまう。
副題の「なぜプラスチックは清潔に感じるのか」という素朴な疑問に惹かれて手に取った本書では、最終的に人種差別や多様性といった現代的なテーマまで扱っており、実に射程が広い。感覚史は日本においてメジャーとは言い難いが、美学とともにこれからフィーチャーされる分野なのではないかと思う。それくらい、分断下にあるこの世界では重要だ。

