こたつ "三行で撃つ" 2026年4月2日

こたつ
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@pgrpgar
2026年4月2日
三行で撃つ
三行で撃つ
近藤康太郎
「文章の書き方、その実用書を書くことにしました。」という、いかにも人畜無害そうな書き出しから始まるが、中身はだいぶ泥臭い。汗臭い。 以前、同じベテラン新聞記者である竹内政明さんの「『編集手帳』の文章術」を読んだ。今回もそのイメージで取り掛かったが、こちらは文章の発想や表現、まとめ方よりも、そのもっと根底にあるライターとしての心構えや姿勢、文章への取り組み方にフォーカスされているように思った。町田康さんの「俺の文章修行」に近いかもしれない。 作者の文章は初めて読んだが、文体に独特の陰翳というかグルーヴ、引っかかり(?)がある。あまり新聞記者っぽくない。なんだろうと思って、思い当たったのは落語家の話し方。身体全体を震わせて畳み掛けるよう話すその様子を当てはめながら読み進めたらなんだかしっくり来た。文体って摂取した活字だけから作られるものじゃない。その生きた手本がここにあるのではないか。
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