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@pgrpgar
文化の重み!(辞書で殴りつける)
  • 2026年5月11日
    栞をはさむように休めばいい
    季節に置いていかれている気がする。 私が自分の日記にそう書いたのは半年ほど前のことだ。 石川啄木は「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ」と詠んだが、私の場合は「友がみなわれより先をあゆむ日よ」といったところだろうか。そういう焦燥感と惨めさがあった。 この本の冒頭も、こんな一文から始まる。 「毎日を生きていると、世の中は少し速すぎると感じることがある。」 (p4) 同じことを感じている人は他にもいたことにはっとした。 筆者は、自らが挫折を味わう中でも少しずつ気づいていったことを、本書を通じて語りかけてくれる。強さや真面目さといった、一側面から見た分かりやすい美徳だけが人の価値基準ではないこと。自分と仕事(あるいは社会)の間に余白を持つこと。そして、傷ついたことのある人だからこそわかる、否定も肯定もしない優しさ、相手の見えない勇気を汲み取る気持ちといった、引き算の美徳があるということ。自分の素直な感情の置き場を作ること。感情を置ける環境を静かに整えること。 先の啄木の歌は、下の句で「花を買ひ来て妻と親しむ」と続く。友が出世している姿を見て落ち込む日に、せめて花を買って妻と穏やかに話をしよう、という意味だ。 今まさに傷ついている身で、筆者のように自らの経験を穏やかに優しく語り直すのは生々しすぎて正直なところ難しい。まずは心許せる人と穏やかに話せる、自分の感情の置き場を見つけられるといいなと思う。時間はかかるが、ここで傷ついたぶん、自分も誰かにそっと優しくできることを信じて。
  • 2026年5月10日
    本をすすめる
    本をすすめる
    最近Readsで読書記録をつけるようになり、書評と読書感想文の違いとはなんだろうと考えた。 本書ではこう説明している。 「書物が光源だとします。感想文の書き手が鏡。光が鏡面に当たって反射するだけ、ということ。」 「批評とは何なのかというと、(中略)プリズムなんです。光源からの強い光が書評の書き手というプリズムに入る。すると、単に反射するんではなく、屈折する。七色になったりとかしてね。」 (p29) そのプリズムをつくる練習について、筆者と書評を書けるようになりたい「ペギー」とのセッション形式で解説している。 古典を読む、聴く、観る。そして書き抜きして貯めていく。ひとつひとつの練習は簡単なようだが、本気で文筆業を志す人でもないと、なかなか続けるのは難しそうだ。 筆者はどうしてそこまでしたのだろう。ライターとして食っていくためにはそうしなければならなかったからだろうか。 「「死んだやつがうらやましい」朝を、そうして乗り越えてきた、(中略)「こういう人間になってこういうことがしたい」ってこと、そのための練習をやった。」 「その、習慣というか、惰性で、どうやらこうやら今日まで生きてこられたんです。」 (p98) 生きていくこと自体が苦しい世の中だからこそ、筆者はこういう人間になりたいという夢を見続けるために続けてきたことではないだろうか。「死んだ奴がうらやましい」朝も、夢を見ているうちはやって来ないはずだ。 もし私がペギーで、筆者にこんな生意気な感想を言ったら、きっと怒られることだろう。 「寝言は、寝て言え。」
  • 2026年5月9日
    時間の比較社会学
  • 2026年5月9日
    必読書150
    必読書150
  • 2026年5月4日
  • 2026年5月4日
    不思議のひと触れ
    不思議のひと触れ
    アメリカSF文学の大家……というと格調高そうな響きだが、この短編集の「SF」は「サイエンス・フィクション」というより、藤子・F・不二雄先生の「すこし不思議」に近いかもしれない。 ジャズ小説「ぶわん・ばっ!」、核戦争を描く「雷と薔薇」が好きだった。 「どんなことも無条件にそうだとは限らない」とオタクが語る「閉所愛好症」も好きだけど、あれは今で言う「なろう小説」の先駆けな気もする。
  • 2026年5月2日
    世の中で一番おいしいのはつまみ食いである (文春文庫 ひ 20-1)
    手業 手しごと。手で成すわざ。あらためてそう思い至れば、料理というものはそのひとそのひとの手から生み出される生活のわざの集積なのだと、つくづく。 ーー「手を読む」p215より 炊事は日々の営みなので、どうしても効率性とか手を汚さずに済む方法とかを考えて包丁やらブンブンチョッパーやらに頼ってしまう。 もちろん毎回とは行かないけど、たまには食材に手を触れて、料理しながらその感触を味わってみたいなと思った。
  • 2026年4月26日
    大丈夫。人間だからいろいろあって
    香山リカさんの本は読むと心のストレッチをしているような気分になる。日々凝り固まった心がほぐれるところがありつつ、あまりに身体が固くなりすぎて言われたことがチクリと胸に刺さったり、「そう考えられればいいんですけど、なかなかそういかないんですよね」とすんなり受け入れられなかったりするところもあるあたりが、なお。 運動不足の身にはこたえるぜ……。
  • 2026年4月26日
    自殺帳
    自殺帳
    毒は強めだがなぜか許される人、と言われたら、おそらく身の回りの何人か思い当たる顔があるのではないか。 全く遠い世界の人だが、この作者もおそらくそんな不思議な魅力を持った人のように思う。 「自殺帳」というストレートに重ための題名でありながら、内容はやや不謹慎な自殺論考である。そして文章は軽くて読みやすい。題材と内容と文体におそろしくギャップがあってくらくらする。作者自身が精神科医だからこそ許されるような気がする。これを評論家とかライターとかが書いたら不謹慎だと叩かれるのではないか。最終章のタイトルは「漆黒のコアラ」だし。(読めば至って真面目な文脈の表現だとわかるが) ともあれ、「人は何を思って自殺を選ぶのか?」と思ったことがある人におすすめ。読むと自殺する人の考えにも色々あることがわかる。個人的には自殺する前に何百通も遺書を残す人や、変なテンションに任せて遺書に警句めいた言葉を残しがちな人が一定数いるという話が面白かった。遺書の残し方にも性格が出ますね。
  • 2026年4月21日
    異常の構造
    ちょっと統合失調症に対する見方が変わった。 合理性の中でしか生きられない我々が、非合理を生きる人たちを理解するためにはどうしたらいいのか。
  • 2026年4月20日
    八本脚の蝶
    八本脚の蝶
    読むことで心を癒してくれる種類の本ではない。むしろ心の真ん中にぐさりと楔を打つような本だと思う。でも同じところに傷がある人にとってはそれが救いになるのもわかる。強い祈りの本でもある。 2003年に入った頃から読んでいて苦しくなってきた。文章は美しいけど書いてる趣旨はどこまでも生々しく人間臭いと感じた(まるで三島由紀夫や川端康成のようだ)。だからこそ発刊から20年経つ今でも人を惹きつけるのだと思う。
  • 2026年4月14日
    異常の構造
  • 2026年4月13日
    これから泳ぎにいきませんか
    自分の守備範囲の本だけ読んでもダメだという謎の強迫観念があり、他人の読んだ本を読もうと思ってカタログ的に手に取った書評本。 読んでいてフラストレーションが溜まった。「読んでみたい!」と思う本が次々と増えるのに、目の前にその本がなくてすぐ読めないから。それくらいそれぞれの本自体もそうだし、それをうまくドリップして自分の言葉で語り直す作者の文章も魅力的だった。 「決定的なことが書かれてある本を自分で探し出さないとダメだ、という変なテンションがあった」という、穂村氏の少年時代。私も今まさにそういうテンションで本を読んでいる。 穂村さん、これまでたくさん本を読まれたと思いますが、決定的なものは見つかりましたか。私はまだまだ先になりそうです。
  • 2026年4月12日
    呪文の言語学
    言語学の目線というよりいまでも呪術が生きている(なんなら魔女ビジネスが横行するあまり国が法規制までしている)ルーマニアの呪術文化を知る本として面白かった。「なるほど〜」よりも「へぇ〜そうなんだ〜」が強い(個人の感想)。 でもちゃんと言語学もしていて、最後に筆者の研究に基づく「ぼくのかんがえたさいきょうのじゅもん(育毛)」も掲載されている。頭が寒々しくなってきた人にはぜひ一読のうえ試してもらいたい。
  • 2026年4月9日
  • 2026年4月9日
    八本脚の蝶
    八本脚の蝶
  • 2026年4月9日
    食のほそみち
    食のほそみち
  • 2026年4月9日
    一文物語集
    一文物語集
  • 2026年4月9日
    不思議のひと触れ
    不思議のひと触れ
  • 2026年4月7日
    ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
    ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
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