もぐもぐ羊 "異邦人 (エクス・リブリス)" 2026年4月2日

異邦人 (エクス・リブリス)
異邦人 (エクス・リブリス)
クラウディア・ドゥラスタンティ,
栗原俊秀
語り手の「私」が話し続けるスタイルで、話の脈絡は彼女のルールに依っているため情報の繋がりが自分の読み方で合っているのか不安になりつつ、彼女の語りがものすごい勢いで流れ込んできた。 イタリア語の「感じる(sentire)」という単語は英語の「hear」と「feel」の意味を持つそうで、聾の母は聞こえなくても感じることができる。 言語の意味の境界はまちまちで、母語を基準とするならば母語にない表現をすることは難しく、でも他の言語を習得することで表現のレパートリーを広げることが可能なのかもしれない。 母語以外の言葉で身体について語るとき、語彙が限られて表現に限界があるというのにははっとされらせた。 感想を書くのが難しい。 精神医療へのアクセスができていたらと思う場面も多く、でもそれは「私」も思っていたことで、第三者の読者である自分が決めつけるようなことを書くことは適切ではないのではないかと悩みながら読んでいた。 「私」の目を通して見た世界を読書を通じて追体験させてもらった立場なので感じたことで勝手に「診断」のような言葉を使って綴るのはやはり適切ではない。 バジリカータ州はどこにあるのか調べたら、ブーツの形にたとえられるイタリアの地図の土踏まずのあたりだった。 西ヨーロッパで最大級の陸上油田、テンパロッサ油田はバジリカータ州ポテンザ市にあるとのこと。
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