
読書日和
@miou-books
2026年4月3日
普天を我が手に 第一部
奥田英朗
読み終わった
2025年、昭和100年・戦後80年という節目に出版された、壮大な昭和史三部作。
父が購入し、読み終えたものを譲ってもらい、ようやく第一部を読了。
舞台は、たった7日間しかなかった昭和元年。
東京・麹町、神保町、石川、大連で生まれた4人。
第一部では、その「親たち」の物語が描かれる。
任侠の親分から右翼のトップへと担ぎ上げられる男、財閥出身の軍人、大連の興行主、社会運動に身を投じる女性記者。
日露戦争後から、軍国主義へと傾き、
やがて太平洋戦争へ——
時代が戦争へと流れていく、「止められない空気」が怖い。
物語が進むにつれて、それぞれの人生が交差し始める構成も見事。
そして垣間見える、財閥の優雅さと情報の統制。
限られた者だけが知る世界の存在。
第二部も楽しみ。

