読書日和 "翠雨の人" 2026年4月3日

翠雨の人
翠雨の人
伊与原新
実在した女性科学者、猿橋勝子をモデルにした小説。 戦前・戦中から始まる物語。 直前に『普天を我が手に(第一部)』を読んでいたこともあり、しばらく頭の中は昭和10年代のまま。 女性科学者の地位向上にとどまらず、「科学者としてどうあるべきか」を問い続け、 世界的な反核の動きにもつながっていくその歩み。 ほんの少し生まれた時代が違うだけで、 女性が背負う苦労も、選べる道も大きく変わる。 それでも、負けない。諦めない。 そして、良き師との出会い。 正しい科学者であろうとし、自ら道を切り開いていく姿が、読んでいてずっと気持ちいい。 こんなに素晴らしい人物を、これまで知らなかったことに驚く。
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