翠雨の人

27件の記録
- はづき@paroles11182025年9月10日読み終わった猿橋勝子さん。実在した方だとは。 恥ずかしながら戦時中の話を忌避してしまうので、正直しまった、と思ったけど読み進めていくうちにだからこそ胸に迫るものがあった。自分たちの利益しか関心のない多くの権力者たちを腹立たしく思いつつ、猿橋さん達のような科学者たちの奮闘があったからこそ今があるということを改めて実感する。 今もなお、この日本ですら完璧に平穏とは言えないけど(勿論他の国よりは恵まれているが)ちっぽけな、それこそ一粒の雨よりもちっぽけな私も頑張らなくちゃと思える。 仰々しくはない、一人の等身大の女性に焦点を当てたとてもいい本でした。
- 奈落の底@niku_tabetai2025年9月10日読み終わった面白かった〜〜〜〜〜〜けど第二次世界大戦らへんの歴史の知識と科学の知識があった方が読んでて面白いと思う!特に科学全然分からへんから読んでて難しいなと思うとこも結構あった😇💦自分が馬鹿過ぎて死にたい💖ってなる!!!!いやいつも死にたいけど💦ガハハ('ω')ハハハ
- 花蝶@hana-choh2025年9月7日読み始めた勝子さんが清楚で綺麗です。 読んでいて気持ちが穏やかになります。 このような大人しい方が素晴らしい実績と原水爆実験への調査をなされることになるのはまだまだ先ですが、猿橋勝子さんのこれからにすごく興味があります。引き続き読むのが楽しみです。伊与原さんありがとうございます。
- Michika@0610shun2025年8月24日気になる実在した女性科学者、猿橋勝子さんの評伝小説。 歴史上の出来事が 今自分が生きている世界と 地続きなのだと理解できた瞬間 世界観が変わるので、 こういう物語とても好き。
- ヒナタ@hinata6251412025年8月14日読み終わった戦前の女性が高等教育を受けることも珍しかった時代に科学の道を切り開き、戦後は第五福竜丸の被爆事件を機に水爆実験による放射能汚染を実証し核兵器廃絶を訴えた、日本の女性科学者の草分け的存在、猿橋勝子さんの人生をテーマにした歴史フィクション。 伊与原先生の科学の専門的な知識を物語や文章に落とし込む力や丹念な取材力がいかんなく発揮されているように思う。 また、戦時下に科学が利用されることへの葛藤についての丁寧な描写は、今の大学や研究を取り巻く状況を踏まえてではないかなと感じた。猿橋さんは女性初の日本学術会議会員でもあったそう。同会議は「軍事目的のための科学研究を行わない」と声明にうたっている。 ふたつの原爆投下の日のあいだにこの小説が読めてよかった。第五福竜丸のことももっと知られるべきだと思う。たくさんのひとに読んでほしい本だし、いつか朝ドラになってほしいな。