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2026年4月3日
ポロポロ
田中小実昌
最初に収録されている表題作の「ポロポロ」は多分読むの3回目だけれど、やっぱりまだよくわからなかった。わからないことは、悪いことではないし、そのわからなさを大切にしたいとも思うけれど、この小説はもう少しわかりたいんだよな、などと思った後に読んだ2編目の「北川はぼくに」が素晴らしかった。これも前に一度は読んでいるはずだけれど、今回でわかった気がする。いや、まあ、わからないと思うところもあるけれど、完全にわからないわけじゃないし、もう少しで「わかる」に手が届きそうな気がするというか、みたいな絶妙な揺らぎに気持ちよく酔っているのかもしれない。それでもこの一編がわたしにとっての傑作だということはわかった、はず。寝る前に良い小説が読めたから今日もOKになった。
「夢や幻想ではなく、事実だもの。しかし、事実だからこそ、事実そんなことがおこっただけというのはわるいし、そういう言いかたには、なにかゴマカシがありそうだが、事実、そんなことがおこったのだ。」




