
酸菜魚
@suancaiyu
2026年4月1日
編むことは力
ロレッタ・ナポリオーニ,
佐久間裕美子
読み終わった
@ 自宅
軽めの編み物エッセイとかではなく、ちゃんと社会学とかフェミニズムとか、伝えたいことのはっきりしている本。
編み物が女性の経済的な役割を支えたり、何かを訴えるときの武器になると同時に、それは人生のメタファーでもある。
「最初からやり直すために、編み地をほどくこと、手を放すこと、糸を引っ張ること、編んだ目をなかったことにする作業は苦痛だ。布になったものをほどきながら、自分の何時間もの作業がほどかれ、巻き戻されて、ねじれて傷んだ毛糸の玉になる様子を見ることになる。ひどく苦痛な作業である。けれど、時にはやらなければならない。」(p63)
人生も、間違ったまま進むとあとでおかしなことになる。進んできた道を否定することは自分を否定することに繋がる。反省して立ち帰ることは辛いが、結局はその方がよかったりするんだ。
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編み物をやる人はたぶんひっかかる訳だと思うのだけど、編み物に「列」という表現は使わない。正しくは「段」だと思う。



