
記憶の本棚
@kioku-no-hondana
2026年4月4日
読み終わった
「あなたは実際にその方々の言葉で傷ついた。それが全てよ。よかれと思ってかけられた言葉かどうかじゃなくて」
「言葉って曖昧よね。摑みどころがないから、なんとなく気に障ったように感じても、するすると通り過ぎてしまうの。それをしっかりと心に留めて考えるようにすることも大切なのかもね」 p111
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「生きる意味って何でしょうね」
「こうやって考えるその時間こそが、生きていることなのかもしれませんね」
誰のためでもなく、何かを見出すのが目的ではなく、ただそのときを見つめること。いまという時に存在し、考えることが生きることなのではないか、とそろりさんなりの考えを教えてくれた。
「存在することに意味を求めるのではなく、意味があるから存在している。ぼくはそう思うんですよね」 p194
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日常の生活の中で、自分に関わる周りの人によってもたらされる、チクっとした感情や、ちょっとした違和感。その場ではなんとなく流しても、ずっと心の中でモヤモヤ。そのうち心の澱となり、気づけば自分ではもう堰き止められないほどのものになっている……
なんてことない、ほんの些細な相手の言動なのだけど、誰しもが日常でチクっとやモヤモヤを感じながら生きている。そこを受け流すことなく、そっと手を当て、優しく棘をぬいてくれるような、そうな物語たちでした。
読み終わった時には、自分にもっと素直に優しくなれる、そんな一冊。
