もぐもぐ羊 "別れを告げない" 2026年4月4日

別れを告げない
別れを告げない
ハン・ガン,
斎藤真理子
第I部「鳥」読了。 さまざまな痛みが伝わってきて読んでいてこちらも痛みを感じた。 特にインソンの傷の痛み。 神経を元通りに繋ぐための処置とはいえ3分ごとに縫い合わせた傷に針を刺して血が止まらないようにするなんて、まるで拷問のようだけど、この痛みを乗り越えた先に指先の再生がある。 希望のための痛みだ。 でも2週間も続けるなんて。 一方でキョンハは偏頭痛や大雪のため寒さが痛みとなって身体を衰弱させ、這々の体でたどり着いたインソンの家で、間に合わなかったことによる罪悪感に苛まれながら停電で暖房が使えない家の中で震えて眠る。 冬に読んでいたら一緒に凍えてしまいそうなほど雪の描写は静かだか容赦ない。
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