meidosan "女王様の電話番" 2026年4月4日

女王様の電話番
性欲が他人に向かない主人公の話し。 小説内では、そのテーマに行き着くまでにだいぶ時間がかかり、序盤はなんの話しなんだこれって感じだったけど、主人公が抱く「好き」という感情の違和感をとっかかりとして読み進めていくうちに、終盤は楽しめた。 数ある風俗の中で、性愛を直撃しない「女王様」の電話番という設定にしたのが腑に落ちなかったが、最後の最後で確かに女王様の電話番だったのだと分かる展開が面白かった。 無性愛とはなんなのか、どういう理屈なのか、どういう人なのかを知りたいという思いが自分にはある。それを追体験したいと思って、何か答えみたいなものを求めて読み進めたが、途中で釘を刺されるように ーーーーーーでも私は今、吉野ちゃんにそんな知識のひとつとして理解されたくない。 という言葉が突き刺さってきた。 ーーーーーー誰もがそれぞれの地獄を背負っている。 ーーーーーー誰もがそれぞれの天国を持っている。 この主人公は理由も原因もなく、性愛が受け入れられない。ただそれだけのことなのだと思う。
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