noripiii "マノン・レスコー" 2026年4月4日

マノン・レスコー
マノン・レスコー
プレヴォ,
野崎歓
最高に面白かった。解説まで読んで、プレヴォ自身が修道院を脱走した経験があるってことを知るとまたちょっと違う意味合いが出てくるな。もう一度頭からさらおうかな。 マノンが結局どんな女の子なのか掴めないんだよなあと思ってたんだけど、解説でマノンについてはひとつも外見描写がないって書いてて、だからか!と納得。でも、外見だけじゃなくて、この気まぐれさも掴みづらくて、結局外見も中身もわからないけどなにか吸い寄せられてしまうような女の子なんだっていうことしかわからないんだよね。 でも恋ってそういうものじゃないですか、ってデグリューが言ったなら、まあそうよねととりあえず頷いてあげるくらいには同情はしてあげられそうだ。が、結局貴族男性は自分の生活に戻ってゆけて、平民女性はボロボロになる、という構図のラストの生々しさはすごい。 解説で、道徳の教化本とするには悪を魅力的に描きすぎている、っていうニュアンスのことが書いてあって、ものすごい勢いで頷けるし、それがずっとこの本がなくならずに出版され続けている理由なんでしょう。 これは私が2026年読む小説のなかで間違いなくトップ5に入ってくると思う。 あとでまたバレエマノンのパンフの解説読もう。
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