藤間あわい "ミトンとふびん" 2026年4月5日

ミトンとふびん
ミトンとふびん
吉本ばなな
表題作の「ミトンとふびん」が一番好きだった。人の「死」という大きなテーマを扱いつつも、特別ドラマティックな展開はなく、淡々と残された人々の非日常のような日常が描かれているところが好きだった。そして作中のフィクションの山あり谷ありのドラマティックな人生でなく、トラブルがなくて春風が吹いているようなしみじみとした幸せにあふれた人生がいいと主人公が考える場面に深く頷いた。何か特別なことが起こらなくても人生は続くし、そのつつがなさがきっと一番幸せなんだと思う。
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