コー
@koobs-books
2026年4月5日
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー,
青木久惠
読み終わった
おもしろかったー。これに尽きる。
孤島で猜疑心に取り憑かれた人たちの心理描写もあったし、トリックも犯人も謎だらけで気になって後半一気に読んじゃった。
はじめてミステリ読んだけど、いつもよりも早いスピードで読めて自分でもびっくりした。
たぶん、心理描写も内面の葛藤というよりは外部起因での感情の揺れ動きだから予想しやすく想像しやすいから負荷が少なかったのかな?
起因した外部の状況も最初から特に変化なかったし(孤島で自分たちの中に殺人者がいる)。
あとは単純にテンポの良さもあるかも。各章で必要十分な量の描写しかなく、各人ごとにそれぞれ視点の情景描写とかほとんどなかったんじゃないかな。どう思ってるとか過去の回想・罪悪感の描写くらいで、本当に数行のシーンとかもあったし、単純にテンポよく読めた。
加えて、舞台が少ないというのもあるかもしれない。普通は3つとかの距離の離れた場所でイベントが起きつつストーリーが展開されるけど、孤島だから孤島の範囲でしかイベントが起きないから、舞台を想起する負荷が少ないのも読みやすい原因かもしれない。それと情景描写の少なさが加わった余計に読みやすいのかもな。音は効果的に使ってて緊迫感とか恐怖とかを感じたけど、視覚効果は少なかったかも。あっても暗闇とかだからなー。読みやすさに視覚情報量は関係していそう。
ミステリがエンタメと言われれるのがわかった。
そしてイヤミスというジャンルがあるのも理解できた。
この作品は爽快感がすごくて単純にワクワクした。この作品の読み味については解説の赤川次郎が言ってることが全て。人が死ぬのに嫌な後味がない。
ほんとうに面白かったなー。という感想。
心理描写がなくて入り込めなかったとかいう感想もなかった。純文学よりも心理描写とか価値観が揺るがされる感覚にはならなかったけど、状況設定による感情の遷移とか人間同士の関係性の揺れ動き、プラス犯人がわからない、トリックがわからないという謎で満足感があった。
本当に名作。