
ピエ
@pie_202
2026年4月5日

読み終わった
一時期は歌集をよく読んでいたのだが、ここ数年はなぜか詩を読む気力が無くなってしまい…リハビリも兼ねて積読していたこの本を。作者の佐藤弓生は、私が初めて好きになった歌人でもある。
一首の短歌から膨らませた掌編が2ページずつ、100の物語が収録されている。不気味だったり不思議だったり、たった2ページでも引き込まれるような世界が展開される。物語は必ずしも短歌をそのまま解釈したものではなく、この歌からこんな不穏な物語を作り出すのか…!と驚いてしまうものもあった。
山尾悠子や塚本邦夫の歌からは、彼らの小説をオマージュした物語が生まれており、ニヤリとしてしまう。私が寡聞にして気づかなかっただけで、他にもそのような物語があったのかもしれない。
暫く絶版していたが、このほど『短歌百物語』のタイトルで文庫化されるらしい。異なる100人の100首を集めるだけでも大変だろうが、「続短歌百物語」なども出たらよいのに。

