柿内正午 "資本主義を半分捨てる" 2026年3月17日

柿内正午
柿内正午
@kakisiesta
2026年3月17日
資本主義を半分捨てる
今週末の新潟に向けて『資本主義を半分捨てる』を読む。青木さんの自身の活動の来し方はそれこそ『彼岸の図書館』からずっと繰り返されているわけだけれど、研究からポッドキャストそして図書館へという変遷がとうとう安定したナラティブにまとまった一冊だった。やや本書からは脱線気味の感想なのだけれど、自らの市場価値を高めるというのはマルクス流にいえば交換価値を高めるということであり、つまりは交換可能性を上げるということだ。唯一無二の換えが効かない存在になるぞと張り切って労働したところで、むしろ容易に交換可能な「代わりなんていくらでもいる」存在になっていってしまうというジレンマがある。流通しやすい「私」の規律訓練と、市場価値に馴染まない〈私〉を制作し鍛練するのとを、両方もってそのあいだで塩梅を探ること。それが青木さんのいうちょうどよさの調整なのだろう。 2026.03.17
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