
有
@saq_vv98
2026年4月6日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
ある一つの出来事を、
①推し活を仕掛ける人
②推し活から次第に宗教的・陰謀論的な活動に傾倒していく人
③推し活ファンダムに飲み込まれた人
それぞれの視点から描いて、最後それが一つにまとまっていくのが素晴らしかった。小説ならではな気がする。
全てが一つの地獄にまとまった瞬間に物語が終わってしまった。
最後の1行を読んだ後に続きがないことを確認して、絶望した……
あんな終わり方って、素晴らしすぎる、感動した、人の嫌な部分を描く上手さに感動したと同時にぶん殴られたまま終わった。
この歳にしてアイドルにハマったものの、あくまでも【音楽と歌声が良いから好きなのだ】というスタンスでいたくて(だから緩く好きでいたい)ファンダム経済を客観的に見つめようと冷静な私と、
ファンダム経済に部分的に乗っかりつつ、まるで兵隊のように団結して盛り上がるファンを見て「あそこまで全力で全てを懸けられるところ、すごく眩しいな」と遠くから見つめていた私
どっちも真正面から全力でぶん殴られた小説だった。
アイドル界隈の雰囲気を知るために、ファンがついていそうなファンを数人特定して観察したり分析したりしていたのだけど、その時に考えていた事がまるっと、そして当然私よりも洗練された形で出てきて「マジで""人間""を描いた小説だ!怖い!!」と思った。怖かった。
セカンドアルバムの発売日決定から初週売上発表までの2ヶ月間の間に、全部、全部聞いたし読んだよ、ファン達のあの数多の言葉を。
とにかくすごかった。
誰も幸せにならない物語だった。
読めば高確率で傷つくと思う。
でも、それでも面白い作品だった……







