
にょろぞう
@3mmer_4L356
2026年4月6日
関東大震災新装版
吉村昭
読み終わった
借りてきた
通常版がないのでここで。
小説(物語)というよりはドキュメンタリーに近い印象だった。
内容はまさに温故知新。今なら常識として備わっている「逃げるときは手ぶら」やマイコンメーターの導入は、この痛みからの教訓なんだなとはっきり理解できるほど痛烈な内容だった。とある場所の火災を描いたシーンなんかは、文字を追えば容易に状況が想像できるのだが、その光景があまりにも非現実的すぎて心がついていかなかった。
途中から地震そのものの被害ではなくその混乱の中生まれた流言に話がシフトするのだが、そこで起きたことは現在でもよく見る光景で、結局どれだけ時代が進もうと、混乱や恐怖を前に人の理性や善心は無力なんだなと思った。
そんな中で、神田の人たちが起こした奇跡は一筋の希望だった。
地震だけでなく様々な危機に日々怯える昨今。これを読めば少しでも備えになるのではないかと思う。
