トワエル "52ヘルツのクジラたち" 2026年4月6日

トワエル
@ebimas
2026年4月6日
52ヘルツのクジラたち
お口直しに読むつもりで開いたらとんでもなかった。 親に、母親に愛されたい、と願うけどそれが叶えられなかった人の描写としてすごく読みやすかった。たぶんルポタージュとかじゃなくて物語だから。 でもその分、めちゃくちゃ辛い。 弟にだけ向けられる愛情。 優しかった母親との蜜月を思い返して振り向いてくれない背中にすがる主人公の眼差しがありありと想像できる。 苦しくて残酷でえぐられる。他の誰にも埋められない大きな穴を持って生きている人たちがその穴の中に向かって歌ってるのかもしれない。 アンさんが自分からアプローチしなかったのは本人の事情ももちろんあるだろうけど、それ以上にキナコの愛情の欠落感を恋愛で埋めるのは違うと感じてたからでしょう、きっと。 いろんな人の大きな穴をたくさん見た一冊。
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