トワエル
@ebimas
- 2026年4月6日
52ヘルツのクジラたち町田そのこ読み終わったお口直しに読むつもりで開いたらとんでもなかった。 親に、母親に愛されたい、と願うけどそれが叶えられなかった人の描写としてすごく読みやすかった。たぶんルポタージュとかじゃなくて物語だから。 でもその分、めちゃくちゃ辛い。 弟にだけ向けられる愛情。 優しかった母親との蜜月を思い返して振り向いてくれない背中にすがる主人公の眼差しがありありと想像できる。 苦しくて残酷でえぐられる。他の誰にも埋められない大きな穴を持って生きている人たちがその穴の中に向かって歌ってるのかもしれない。 アンさんが自分からアプローチしなかったのは本人の事情ももちろんあるだろうけど、それ以上にキナコの愛情の欠落感を恋愛で埋めるのは違うと感じてたからでしょう、きっと。 いろんな人の大きな穴をたくさん見た一冊。 - 2026年4月2日
方舟夕木春央読み終わった方舟みたいな地下牢に閉じ込められた10人。 そこで起きた殺人なんだから、一気にバトルロワイヤル的な展開になるかと思いきや、そうじゃないところがリアル。 最後、殺人犯を挙げるまで、そこまでの疾走感はなく、かつ、犯人がそこまで生に執着してる感じがない(いや、あるのか)のに、やることやってるのもリアル。 犯人は最後、1人シレッと生きていくのかな。 - 2026年3月23日
羊と鋼の森宮下奈都かつて読んだピアノ調律師の物語を「羊と鋼の森」ってタイトルつける時点でセンス検定上級〜 目立たない、縁の下の力持ち、かつ専門性の高いプロフェッショナルを題材にした作品、という意味では「舟を編む」に通じるかも。 というかわたしはそういう作品が好きなんだな。 ピアノ演奏を聴く際にはいつも思い出す一冊です。 - 2026年3月23日
ともぐい河崎秋子かつて読んだ熊文学。 現代社会で、貨幣文化に生きてると全くわからない世界観だけど、マタギってどこか憧れるなあ。 山のルール=熊のルールで生きる人間と山の動物たちの世界だから生き抜ける気はしないけど。 「穴持たず」って言葉を知ったのもこの本から。 リアルな山暮らしが生々しく書かれていて一気に読み切ってしまった。 犬と人間の関係の原点もこれで分かった気がする。 - 2026年3月23日
わたしに会いたい西加奈子読み終わった主語が大きくなりがちな「女性」 それをいろんな切り口で、様々な立場の、リアルな女性が主人公に代弁してもらった一冊。 強いんだけど優しくて、逞しいけど面白くて、苦しいけどずるくて、そういう風に生きてきた、いろんな女たちをちゃんと書くのが西さん。 これからもずっと読み続けていくと思う。 - 2026年3月17日
読み終わった『レンタルビデオとツナ缶と週刊ジャンプと白菜が同じ棚に陳列されている廃業寸前の商店しかない集落』育ちの私。 ちんぽが入らない夫と大学一年生で出会って20年。 SEXの話がメインのようだけどそうじゃなくて。 身体より心が添いすぎてるから入らないのか?と答え探しをしたくなるけれど、そういうことじゃなくて。 じゃあなんなんだろうか。 ちょっと数日反芻してみます。 3/18追記 ①アセクシャルではない夫婦が、結果としてSEXを伴わない関係になっていく。 諦めなのか、進化なのか。そのどっちもなんだと思う。夫側からのアンサー小説があるなら読んでみたい。 ②恋愛やSEXは宗教や政治と同列、なのかもしれない。 三大欲求の一つ性欲をベースとしつつ「持つor持たない」の選択コンテンツでもあるというか。 - 2025年11月14日
オール・ノット柚木麻子読み終わった大きな物語。 読み終えて、まず心に浮かんだキーワード。 バブル時代の横浜を舞台にした「ノブレス・オブリージュ」の話なのかと思いきや、違った。 貧困を下敷きにした物語展開で、同性の恋愛、結婚、性暴力への社会の取り組み方の変化、人と人の繋がり、互助のあり方、、大きなテーマを緩やかに繋いで語り手が真央から舞になっても混乱する事なく読めました。 希望がなさそうでも暗くなりすぎることなく、女性同士のコミュニケーションがキャットファイトにならないのは柚木麻子ならでは。 ここ数年で一番好きな作家です。 - 2025年8月29日
らんたん柚木麻子読み終わったシスターフッドここにあり。 恵泉女学園の関係者でなくとも、現代の女性なら女子教育に込められた恩恵に気がつくことができる一冊。 後半、それぞれに想いがあれど(ありすぎて?)女性同士のキャットファイトに格下げされてしまう黎明期の女性運動はとても残念。それを広い視野で書き切った著者はさすが。 かなり読み応えのある一冊でした。 また読みたい。 - 1900年1月1日
マジカルグランマ柚木麻子かつて読んだ - 1900年1月1日
いのちの初夜北條民雄・意志の大いさは絶望の大いさに正比する、とね。 意志のないものに絶望などあらう筈がないぢゃありませんか。 生きる意志こそ絶望の源泉だと常に思ってゐるのです。 ・同情ほど愛情から遠いものはありませんからね。
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