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2026年4月7日

緩慢の発見
シュテン・ナドルニー,
浅井晶子
白石正明『ケアと編集』編集を読んでいて、著者が編集した『発達障害当事者研究』の共著者である綾屋紗月さんの身体感覚を「大雑把にまとめ」た文章を読んで、この小説のジョン・フランクリンのことを思い出し、納得したりした。
そうしてみると、彼が自分の「緩慢」さを理解しそれを持ったまま世界をサバイブしようとする試みは「当事者研究」のそれに近いし、また彼が「鈍重な者も、多くを成し遂げることができる。だが、いい友人をもたなくてはならない。」というとき、その「友人」とは彼の「緩慢」さ、身体感覚、世界の見方を理解し尊重し「ケア」する人物のことなのだろう、とぼんやりと考えていたことにここでも納得する。
ということは、実際に「多くを成し遂げる」、少なくともそう期待されるジョン・フランクリンにはそんな「友人」が何人かはいたということ(その人たちのことも思い出せる)で、この小説は主人公の「当事者研究」だったり「ケア」する人々の物語としても読めるような気がしてきた。




