石川
@KEN0225
2026年4月7日
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
ブレイディみかこ
読み終わった
著者と彼女の息子さんの体験を通じて英国社会における格差や人種問題をリアリティを帯びた形で理解できた。シンパシーとエンパシーの話が非常に印象的で、SNSではシンパシーのみが一人歩きし、誰かが可哀想だからその誰かを傷つけた人を攻撃するという構図になることが多いが、傷つけた側に対してのエンパシーがもっと必要なのでは?と思う。また息子さんと彼女の祖父の仲がとても良いというお話も好きで、あくまで言語はコミュニケーションを円滑にする手段であり、アイコンタクトやボディランゲージ、表情など原初的な手段がむしろ人を強く結びつけるのかもしれない。全体を通して息子さんが中学生とは思えないほど思慮深く、聡明である一方、親と一緒にいるところを見られたくないといった年相応な一面もあるところがとても可愛げがあって、読んでいて愉快だった。


