読谷 文 "ハムネット" 2026年4月7日

ハムネット
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マギー・オファーレル,
小竹由美子
悲劇「ハムレット」が書かれる数年前に、同じ名の息子が亡くなっていた—— この事実から紡がれる悲劇の誕生秘話を、ほとんど情報のない劇聖の妻・アグネスの視点から描いた圧巻の創作だ。息せき切るように次から次へと映像が目に浮かぶヒリヒリした描写が素晴らしく、いまだに深く長い余韻が残る。本書を原作としたクロエ・ジャオ監督による映画も楽しみだ。 パンデミックと出産、そして喪失を描いている点で、エマ・ドナヒュー著/吉田育未訳『星のせいにして』(河出書房新社)が思い起こされたが、本書裏表紙にドナヒューさんの推薦コメントが載っており、一人納得してしまった。
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