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読谷 文
読谷 文
読谷 文
@fumi_yomitani
海外文学とノンフィクションを読むのが好きです。 長めの感想はブログに載せています。 ブログ「読谷文の本棚」
  • 2026年5月24日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    読み終わっちゃった……。 すっごく楽しくて、いつまでも読んでいたかったから、寂しい〜〜😭😭😭
  • 2026年5月21日
    台湾漫遊鉄道のふたり
    台湾漫遊鉄道のふたり
    2026年国際ブッカー賞受賞(Lin King訳) 第75回全米図書賞・翻訳部門受賞(Lin King訳) 第10回日本翻訳大賞受賞 ってどんだけすごいんですか、この作品!?
  • 2026年5月19日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    上巻読み終わった! こんな展開全然予想してなかったから胸アツ! 泣いちゃう……!!
  • 2026年5月14日
    gururiのぐるり
    gururiのぐるり
    ときどきSNSで見かけていた、「雑貨と本 gururi」の店主さんによる日記とエッセイ。 今夏、谷中からほど近い場所に移転されるとのこと。 店主さんの半生からお店の開店に至るまでの道のりが、短い文章で簡潔に書かれているものの、内容があまりに劇的で、驚き、涙した。 自分の経験と照らし合わせながら読んだ「再び体調を崩す」の章。 病を得た人が一番ダメージを喰らうもの、それは「再発」だ。もう治った、自分は元気だ、と思って生活していたのに、ひとたび病の影に捕まえられるや、一瞬で奈落の底に突き落とされてしまう。 そこからの店主さんの克服に向けた姿勢がすごかった。 「転機」の章で今のお店につながるくだりは、こちらまで一緒になってドキドキした。 一番最後の「おみやげ話」。 さらりとした筆致で日常の出来事が描かれているのだが、二度、三度と、読むたびに涙が溢れてきてしまう。 たまたまオトメツバキの美しさに目を留めた二人の、通りすがりの会話。 こういう文章を名エッセイというのだろう。
  • 2026年5月4日
    アニータの夫
    アニータの夫
    まず装丁がすごくお洒落で、目を惹く。 南米を思わせる力強いアニータの顔の絵に比して、タイトル・著者名がシンプルで強めなゴシック体で配置されている。 他には何にもない。 なんて潔い表紙なんだ。 真四角に配置された帯の文字は、アニメのルパン三世のタイトルみたいに、タイプライターの打鍵音が聞こえてきそうだ。 本文を読むに、千田はなぜ横領に手を染めたのか? 二度の離婚歴があり自身の家庭がなく、職場では天下り役人が幅を利かせていて出世は望めない。通っていた将棋道場も、賭け将棋をしたことによりやめてしまう。 そんな虚しい日々を送る中でスナック通いを始めて、消費者金融への借金返済が横領のスタートだったそうだ。 成果を上げても報酬に直結しないことが多い公的職員の報われなさゆえの横領は、実はあるあるだと聞くが、千田の場合はそれだけでもなさそうである。 金や物を与えないと愛を得られないと本気で信じていたようだし、あくまで虚構を誇張している歌謡曲の世界観を、現実の世界も同じだと真に受けている節がある。 千田によるモノローグは妙に自己憐憫まみれで臭すぎるし、アニータに宛てた手紙の文面も謎に上から目線で偉そうで、気持ちが悪くて仕方がない。 筆者曰く「千田は物事のコツを掴む特異な才能がある」とのことで、それゆえに複雑怪奇な公社の会計から莫大な額の横領を成し得たのであるが、人間の心の機微についてはまるで何もわかっていないように思う。 自分でも世間知らずという自覚はあったようだが、アニータから明らかにATM扱いされていて、度重なる金の催促に酒を飲まないと寝られないくらい悩まされていたにもかかわらず11億も与え続けたのは、盗んだ金を貧しい人々に配って回る石川五右衛門気取りの、薄っぺらい自己満足にすぎない。 千田は、公務員で釣りや山菜採りに長けていた父親を尊敬していたようだが、自分自身の人生の虚しさを自らの手ではどうすることもできずに、横領した金で実現しようとしていたように見えた。 (追記) 余談になるが、ここだけの話、本書読了後にメルカリで出品したら青森の方が買ってくだすって、余計に味わい深かった。 やはり読者の中には青森県の方が多いのかしら……?
  • 2026年4月7日
    ハムネット
    ハムネット
    悲劇「ハムレット」が書かれる数年前に、同じ名の息子が亡くなっていた—— この事実から紡がれる悲劇の誕生秘話を、ほとんど情報のない劇聖の妻・アグネスの視点から描いた圧巻の創作だ。息せき切るように次から次へと映像が目に浮かぶヒリヒリした描写が素晴らしく、いまだに深く長い余韻が残る。本書を原作としたクロエ・ジャオ監督による映画も楽しみだ。 パンデミックと出産、そして喪失を描いている点で、エマ・ドナヒュー著/吉田育未訳『星のせいにして』(河出書房新社)が思い起こされたが、本書裏表紙にドナヒューさんの推薦コメントが載っており、一人納得してしまった。
    ハムネット
  • 2026年2月2日
    成瀬は都を駆け抜ける
    成瀬シリーズ最終作。 相変わらず、西浦が出てくるエピソードではキュン砲に胸を撃ち抜かれる。 最終章では、琵琶湖疏水の美しさを背景に、完結編にふさわしくみんなが港で成瀬&島崎を出迎える様子に胸が熱くなり、ウルッときてしまった。まさかここまで泣かされるとは予想外だった! 私は森見登美彦を読んだことがないし、桃鉄もやったことないので、それらを摂取していたらもっと楽しめただろうけど、宮島未奈先生の趣味全開!!っぷりがすごく自由でいいなと思った。
  • 2026年1月24日
    一人娘
    一人娘
    読者はこの物語を読み終えたとき、「これはファンタジーだ」と思うだろうか。 物語の中で、小児科医ミレレスによってファンタジーではない現実の部分も示唆され、そのことがアリナの支えとなっていたことも事実だ。 アリナが悲観からの妄言を夫に対し口走ったように、協力的な夫のアウレリオが残念ながら少数派であろうことも、また事実だろう。 それでもアリナという一人の人間が、過酷な現実に振り回されて混乱し、疲弊し、葛藤しながらも、生命の生きようとする力を幾度も目の当たりにして心の平安を得るまでの道のりには、説得力があったように思う。 長編と言ってよい長さだったが、章が細かく、場面がパッパッと変わっていく様子は、やはり短編の名手ネッテルらしさを感じた。 (追記) 「メキシコの作家グアダルーペ・ネッテルは、容易に人間を信用しない。これまで邦訳されてきた幻想的な短編集では、冷徹なまなざしで人間を丸裸にし読者に耽溺したくなる不安と恐怖を与えてきた。」 星野智幸さんが本書の書評の冒頭にこう書かれていたように、「そうそう、ネッテル、まだまだやれるだろ?もっとくれよ、ネッテルの不穏ってやつをさあ!」と期待して読みすすめてゆくのだけど、(帯にもあるように)果たしてラストにはその期待は裏切られるのであった。それはもう鮮やかに。
  • 2026年1月8日
    虚弱に生きる
    虚弱に生きる
    自分の予想をはるかに上回る“虚弱”度合いに戦慄しながら読んだ。著者の幼少期の壮絶なエピソードの数々に絶句する。同時にそれらは決して珍しいものでなく、少なくない子どもが経験したであろうということが容易に想像できるのがまた辛い。 「運動会は恥晒し大会だった」という「体育の呪い」の章が心底辛すぎて泣いた。学校のある日の朝が恐怖となるほどの「喋れない苦しみ」とはいかばかりだろうか。 深い孤独による絶望と、健康に目覚めてからの探求と努力の姿勢は凄まじく、一切無駄のない研ぎ澄まされた文章に圧倒された。 直近の三年で著者が「楽しいし幸せだ」と感じられていることが、私もうれしい。
  • 2025年11月26日
    第七問
    第七問
    著者の母についての回想を中心とした第七章、滂沱の涙だった。 暴力、そして死について。 折々に煌めく美しい文章にハッとさせられる作品だった。
  • 2025年10月23日
    毎日酒を飲みながらゲーム実況してたら膵臓が爆発して何度も死にかけた話
    酒とは何か、酒飲みとは何かが語られている本だった。お酒ってメンタルや肝臓や膵臓をぶっ壊す恐ろしいものだと思っていたし今も思うけど、お酒に救われる人もいるんだな…と思った。たろちんさんには酒とインターネットがあって本当によかったのだなと思う。 何度も死にかけて大きすぎる代償を払って断酒してもなお「命より大事な酒」と言い切れるのが逆に凄い。 本人と同じかそれ以上に不安だったろう妻のいみちんさんのシゴデキぶりに感服し、「ブレーキランプ5回点滅」の場面で大泣きしてしまった。 村井理子さんのポストを見て、特典が読みたかったので電書で購入。書店でも面陳されているのを見かけた。いやー本当に凄い本だった。
  • 2025年10月14日
    激しく煌めく短い命
    まず装丁とタイトルに釘付けになる。 なんと美しいのか。 中学の入学式での2人の出会い方が抜群に詩情に溢れていてよかった。 京都の自然を背景に、あまりにも緻密にみっしりと描かれる中学生活の行事やテストなどの描写を読んでいると、未熟で劣等感の塊でしかなかった自身の中学時代にびゅーんと連れ去られて苦しくてたまらない。 第二部の再会編では、終盤に近づくにつれて幾度もギアが上がっていってテンションが振り回され、最後にはカタルシスの落涙。 タイトル出てくるのそこなのか!と意外に思いつつも、久乃にとって重要な場面に繋がるわけで、こう来るかぁ〜と唸らされた。 あえて登場人物を絞り、エピソードなども具体的には書かず、かなり削いで書いたのだろうなと想像するが、上下巻に分かれてもよいから、もっと久乃の実家でのドロドロが詳しく欲しかった!というのが個人的な感想。 たまに出てくる芯を食うような豪速球フレーズが心に刺さる。 大人になっても変わらず真面目で優等生な久乃が、その業界のその仕事に就いてそんなことするか?との違和感は感じつつ、まあ巨大な伏線でもあるからなぁとは思った。 この辺り文學界10月号の著者インタビューにも久乃の抑圧として書かれていたけど、であればこそ、その抑圧の詳細が欲しかったなと。
    激しく煌めく短い命
  • 2025年10月6日
    ムーア人による報告
    ムーア人による報告
    フィクションということもあり、スペイン遠征隊のフロリダ探検の部分は今ひとつノリきれなかったが、奴隷のエステバニコがかつてムスタファであったときの生活の描写が、生き生きと美しくて好きだった。そこだけずっと読んでいたかった。永遠に失われたものを振り返って書いているからというのもあると思うけど。「親愛なる読者よ」とか言っていきなり話しかけてくるのが油断ならなくてチャーミングだった。 誕生してから奴隷になるまでの人生が彼にも他の誰にも当たり前にあるはずなのに、「奴隷」と紹介された瞬間に我々の思考は彼ら/彼女らのこれまでの人生に対して簡単にベールを下ろして不可視化してしまう。その傲慢さを突き付けられた作品だった。 あとこれは苦言だけれど、裏表紙や宣伝文句にあらすじ書き過ぎ。見たくなくてもうっかり目に入るところにあんなに書くのは、読者の読む楽しみを簒奪する行為でしかないと思う。
  • 2025年9月15日
    介護未満の父に起きたこと
    連載をリアルタイムで読んでいたので、その後お父さまはどうしていらっしゃるかな、と思い購入。 してみますれば、なんという強運の持ち主!!と叫びたくなるような事態が書かれていて驚いた。こう、まるで何かの結界にでも守られているかのような……。 これからもお二人のご健闘をお祈りしつつ、「老い」の参考書として諸々心に刻んだ。
  • 2025年8月12日
    自分は「底辺の人間」です 京都アニメーション放火殺人事件
    京アニ放火殺人事件の経緯と詳細、および遺族と加害者への取材をまとめたもの。 加害者は、人生に行き詰まり困窮した者が陥りがちな一発逆転的発想から小説投稿するものの落選。逆に「自分の小説をパクられた」という逆恨みを募らせ犯行に至る。 弁護側は心神喪失/心神耗弱を理由に無罪を主張。裁判所は、加害者には妄想性障害があったと認定するも、犯行前に十数分間逡巡するなど「善悪の判断能力はあった」と認定し、他複数の理由から死刑判決を出す。巻末に判決文全文の掲載あり。 家族や社会への恨みを燃料に無辜の人を犠牲にした加害者と、「恨む姿を子どもに見せたくない」と加害者をさん付けで呼び面会を重ねる遺族の対比が強烈だった。
  • 2025年8月2日
    天使も踏むを畏れるところ 上
    本書は、皇居新宮殿造営にまつわる顛末と、その設計を担った建築家・村井俊輔の半生を中心に、複数の人物の視点から戦前〜戦後の歴史を背景にして描かれた物語である。 あくまでも史実を元にした創作であるため、調べてみると登場人物に関しては大胆にフィクショナイズされている部分も多いが、皇室の方々や政治家、外国の建築家については実名や匿名で頻出し、実際の歴史的事件などの描写もあるため、まったく違和感のない物語世界が構築されている。 上下巻合わせておよそ1,100ページ。 建築に興味がない人には退屈かもしれない。 しかし、もしあなたが少しでも建築に関心があるならば、間違いなく最高の読書体験となるはずだ。 建築や歴史に詳しい方であれば、モデルとなる人物を当てはめてゆく謎解きの楽しみと、やはり新宮殿造営の内実が明かされることへの驚きがあるのではないだろうか。 詳細な感想はnoteに書きました。 よろしければ。 https://note.com/fumi_yomitani/n/nd7a1140978a3
  • 2025年6月10日
    see you again
    村井理子さんのツイートから。 900ページ超えの鈍器かつ、内容が恐ろしくてたまらない。 でも時間ができたら、いつか必ず。
  • 2025年5月30日
    「働けない」をとことん考えてみた。
    すごくよかった。タイトル通り「働けない」側の視点から見た現在の日本の労働問題の歪さを真摯に問うている本だった。 氷河期世代で、働いたり働けなかったりした経験を持つ者として、大いに頷きながら読んだ。 現在三刷とのことで、共感する人がたくさんいるのだろうと思う。 ・「週5日フルタイムで出勤・残業を厭わない」働き方が当然のように基準とされ、 それに基づいて法律・税制・年金制度がつくられており、その働き方の基準から少しでも外れると、あっという間に「いない存在」とみなされる。 ・「多様性」や「女性活躍」という言葉が意図するのはあくまで「企業内で役立つ人材」においてであって、その他の生活の場面でのマイノリティを指している訳ではない。 ・この社会では「賃労働」のみが「働く」ことを意味していて、生きていくのに必須な労働である「育児」や「介護」は「休暇」とみなされる。 などなど、ここに全ては書ききれないくらい、今までモヤモヤしていた事象に対して「おかしくない?」とひとつひとつ問うてゆく著者の姿勢に、胸打たれ共感の嵐だった。 また本文中で紹介されていた、テネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」や、シモーヌ・ヴェイユ、森茉莉、深沢七郎、星新一など、読んでみたいと思う作品がたくさんあったし、著者の別の作品も是非読みたいと思った。
  • 2025年5月24日
    失われたスクラップブック
    失われたスクラップブック
    第11回日本翻訳大賞 受賞作。 読了した方々の感想の熱量がとにかくすごくて、いわく、400ページ位まで頑張って読めば、仕掛けが明らかになりめくるめく読書体験が待っていると。 そんな読書体験を私もしてみたい!と読み始め、途中でその仕掛けのネタバレをうっかり見てしまい地団駄を踏むが、気を取り直して読み続けると、果たして…… とりとめのない話が延々続く。この「とりとめのなさ」を抱えながら読み続けられるかどうかが肝だと思う。電波の受信がどうとか、特殊相対性理論がどうだとか、よくわからない所はバンバン読み飛ばす、でないと先に進めないから。決して一言一句理解しようとしてはいけない。(著者/訳者には申し訳ないけれど) これらの話たちを短編集みたいで好きだと言う人もいれば、興が乗ってきたところでサッと違う話になって不完全燃焼を感じる、と言う人もおり、自分は後者だった。いやこの量でこの内容で、絶対みんな読むのに苦労してるよねと思う。 そしてついに核心のラスト150ページからの畳み掛けてくる展開もすごいが、実質最後の7ページを書きたい(読ませたい)がために、あんなに長大な前半を著者は書いてきたのかと思うと、気が遠くなった。「めくるめく読書体験」確かに看板に偽りなしだった。
  • 2025年5月24日
    いっそあの方が死んで下すったなら
    これを読んだらこっちも読まなきゃでしょ!過ぎなラインナップ。完全に国書さんの策に嵌められているッ!恐ろしい子……。 「両膝を怪我したわたしの聖女」 ↓ 「いっそあの方が死んで下すったなら」
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