
かくり
@kakuri000
2026年4月7日
急に具合が悪くなる
宮野真生子,
磯野真穂
読み始めた
図書館本
ガン患者で哲学者・宮野真生子が始めた「往復書簡」。ガンという病を抱えることで生まれる問題を、人類学者・磯野真穂とのやり取りの中で、専門的に考えを深めようとしたもの。
以下、雑メモ(本当に雑)
─────
・「医療人類学の祖の一人であるアーサー・クライマン」
3つのセクター。民間、専門職、民族。
3つを包括する空間、ヘルス・ケア・システム。p.57
・人類学者のメリー・ダグラス。
「人は確率的な考えができないわけではない、むしろどんな民族てわも確率論的な行動はとる」p.59
数字を使っていないけれども、経験に基づく確率論。
鳥がこんな動きをしていれば雨が降る。
あの山にこんな雲が出ていれば明日は晴れ。
「経験に基づく判断が不可能なとき」確率論を手放す。
「希望と信頼の位相」で話すべきだとする磯野真穂。
・p.70「〈かもしれない〉の荒野」に放り込まれる患者(宮野真生子)
医師を配偶者に持つ友人からの至極単純な「主治医とちゃんと話しなよ」「だって、宮野さんの体を一番長く見ている人じゃない。一番詳しい人だよ。どうしたらいいか、わかんないなら聞いてみなよ」
・"医師に「私」のことを問いかけたことがなかった"
何か質問するとしても、専門職セクターに近づくためのお勉強やデータ集めでしかなかった。
私の状態を踏まえて「一緒に考えてみてくれないか」と言ったことがなかったと。71
「いまの〈私〉にどんな可能性があるんでしょう。先生何かありませんか?」
初めてのぼんやり質問。
自由診療でできそうなこと、そのための医療機関を「大学の人間が言うのはあんまり推奨されないんだけどねー」と訛りで教えてくれたと。73
選ぶのは〈私〉でも、選びへと辿り着くプロセスや、プロセスの中で動く医師を、私ひとりで担う必要はない気がする。
病を得たことで変化したのは自分だけではない、自分が選んだ結果もまた自分一人に留まらない。。
「一人で正しく選択するというプレッシャーをまず解除することで患者も医療者も楽になるのではないか」
p74
・p90 九鬼周造『偶然性の問題』の話。
精いっぱい必然性をもとめ、流れる時間のなかでかわってゆく世界を統御しようとする。人生を安定させたいと願う。そうやって進歩し、社会を形作ってきた(94p