急に具合が悪くなる

318件の記録
- まつこ@matsuko--Books2025年9月28日読み終わった・「あること」も「ないこと」もありえた「にもかかわらず」 ・「魂の分け合い」という「運命」 ・「人は自らが紡ぎ出した意味の網の目の中で生きる動物である」 ・偶然を引き受け、私たちは生きねばならない。 ・偶然を受け止めるなかでこそ自己と呼ぶに値する存在が可能になる
- noko@nokonoko2025年9月21日買った読み終わった心に残る一節さまざまな条件、幾筋もの流れが、その瞬間に「出会い」、偶然に「いま」が産み落とされる。そんなプレーに遭遇するたび、私は現実ってこんなふうに成り立っているんだと驚いてしまいます。と同時に、そこに「美しさ」を感じます。その美しさは、現実が生まれる瞬間の美しさであると同時に、その瞬間を引き受ける選手の強さでもあります。彼らは最終的に現実は偶然に左右されるものだからといって、努力すること、準備することはやめません。…それはどうなるかわからない世界を信じ、手を離してみる強さです。そんな強さをもつ選手たちに私は憧れ、「いま」が産み落とされる瞬間に立ち合って時々泣きそうになります。 約束とは、そうした死の可能性や無責任さを含んだうえで、本来取れるはずのない「決定的態度」を「それでも」取ろうとすることであり、こうした無謀な冒険、賭けを目の前の相手に対して、「今」表明することに意味があるのだろうと。 あなたがいるからこそ、いつ死ぬかわからない私は、約束という賭けをおこない、そのわからない実現に向けて冒険をしてゆく。あなたがいるからこそ決めたのだという、「今」の決断こそ「約束」の要点なのだろうと。だとしたら、信頼とは未来に向けてのものである以上に、今の目の前のあなたへの信であるといえそうです。だから和辻は、人間の真実は「人と人との間に」おいて「絶えず新しく起こるもの」と言ったのでしょう。 いま私は、「立ち上がり」「変わり」「動き」「始まる」と書きました。そう、世界はこんなふうに、いつでも新しい始まりに満ちている。一方的に流れるだけの時間のなかで点になって、リスクの計算をして、合理的に人生を計画し、他者との関係をフォーマット化しようとするとき、あるいは自分だけの物語に立てこもったり、他者に全てを委ねているときには気づけないかもしれないけれど、私たちが生きている世界って、本来こんな場所なんだ。そんな世界へ出て、他者と出会って動かされることのなかにこそ自分という存在が立ち上がること、この出会いを引き受けるところにこそ、自分がいる。 webs of significance
- akamatie@matie2025年9月12日読み終わった女性の哲学者と人類学者が出会い、病と死をめぐって書簡を交わす本。 最初は、中年同士でそれぞれの見解をもちながら病気にまつわる暮らしの不便さを語るのかなと思ったけれど、実際には哲学者のがんの転移により急速に体調が悪化していく現実に直面していく内容だった。 患者はまだ具合が悪くなくても、医師の言う通りにホスピスを探したり、イベントをキャンセルすべきか悩んだりする。また親戚や友人からの治療に関するネット情報や眉唾な民間療法など連絡に悩まされ、自分以外の他人にも影響を与えることに傷つく。 人の心に寄り添いながら言葉を紡いできた2人でも、これから死に向かう中で書簡を交わすというのは互いに傷つけあうリスクを抱えている。どこまで踏み込むんだろうと回数を重ねるごとにドキドキする。2人は出会ったばかりだけれども、LINEを気軽にやりとりする友人でもあるのだ。寄り添いながらも、まだ生きられるよね?書き切るまで死ぬなよ!みたいな強めの励ましもあって、そのやりとりに何度も涙を拭った。 死に向かう残された期間をどう進むのか、死とどう向き合うのか。修行僧のような哲学者と、医療やケアの現場に向き合ってきた人類学者が、コツコツ積み重ねた丁寧なやりとりから目が離せず、一気に読み終えてしまった。 一度読んだだけでは消化しきれなかったので、また読み直してみたい。
- nekomurice@nekomurice1232025年9月12日読み終わったどんどん具合が悪くなるにつれて、お二人のやりとりとは裏腹に、自分はすごく怖くなってきて読むのが辛かった。哲学的なところは難しくて完全には理解出来てないところが悔やまれるけど、自分や大切な人が病に罹ったら再読する1冊だと思う。なんだか本を読み終わって初めて味わう気持ち。
- 🐧@penguin2025年8月27日読み終わったこれまでマイノリティに置き換えながら読んできたが、9便冒頭の「最近は◯◯との適切な接し方」のようなものが増えてきた、という話の中で、精神障害者やLGBTが挙がっていた。 "ですが「患者」とか、「元気な人」とかいったように、それぞれの人間が持つ特性にラベルがつけられ、ラベル同士のあるべき連結の仕方が、関係性を具体的に作る人々の外側にいる、ラベルについて深い知識を持っているとされる人たちによって、頻繁に提示されることに私は少々違和感を覚えています。加えて、「あるべき形」から外れた連結が、「元気な人」(マジョリティといってもいいでしょう)から試みられた時、深い知識を持っている人々が、多様性を損ねるとか、配慮がないとか、差別とかいった言葉を掲げ、それを試みた側を糾弾する姿を見ると、その違和感はより増します。 (中略)そのような正義の鉄槌をためらいもなく振りかざす人たちを見ると、「多様な社会とか、人々の繋がりってこんな形で達成されるんだっけ?」と考え込んでしまうのです。"(P182) あまりにもSNSでよく見る景色。そして何度もそれを目にした結果、私たちが内面化してしまっている景色。 でもそれでは人と人の関係はさまざまな可能性を持つ「ライン」を描けず、硬直した連結器になってしまう。連結器の関係にすれば痛みはないが、それ以外もない。 「ラインを描く」って、単純化すれば勇気を出して人を社会を、自分(たち)を信頼するということなんだと思う。 クィアや障害者、在日外国人など被差別的マイノリティは人や社会に傷つけられて、信頼ができない状況にたびたび陥る。がん患者としての宮野さんの立場をこうした被差別的マイノリティと置き換えながら読んできたが、明確な「悪意」に接触する量の多さが、違う点かもしれない。とにかく悪意に取り囲まれているから、「信頼しよう!」とは単純にはなかなか言えない。その信頼を悪用されたりするから(それもまたラインを描けなくさせる要因だろう) でも、だからといって自分で自分をラベルに固定して、適切さの内にとどまっていて良いとは思えない。 どんな言葉なら届くだろう?「宮野の生き様を見ろ!」と言えばいいのかな。
- 🐧@penguin2025年8月26日読んでる第6便から第8便まで。 「100パーセント患者」と「0パーセント患者」の2つのフェーズを使い分けていたのが、病が進行してくるとフェーズが衝突することが増えてくる(楽しく友達とお酒を飲む約束をしようとしていたのに、吐き気があったり、ひどい痛みに襲われることがあることを伝えたほうがいいか迷う、など)。そうすると会話が患者本人と患者の関係者、のものとして固定され、ぎこちなくなってくる。(p137) 引き続きマイノリティの話に置き換えながら読んでいるが、これは友達とかのレベルではマイノリティでも起こるなと思う。ただ、パートナーのような親しい人との間では起こりにくい(それも属性によるだろうが)ので、この点は病気というその人の身体で起こる固有性ならではかもしれない。 それに対する7便での磯野さんの返信。「お大事に」などの定型が使えなくなっていって、どんな言葉なら相手を傷つけないのか、傷つけた事実によって自分が傷を負うのを避けられるのかを考え、言葉につまる。その結果、言葉がどんどん硬直していき、「相互虚偽」と呼ばれる状態に陥っていく。(p148) そう、こういう硬直したやりとりを超えていく方法を自分は模索しているんだよな…!時々それこそが正しいコミュニケーションのように語られるけど、やっぱり抗っていきたいと思った。 8便以降は「死」というこの対話にとって本丸となる話に入っていく。続きを読むのが楽しみであり、同時に怖くもある
- Books Mandeville 武蔵小杉読書会@BooksMandeville2025年8月26日読み終わった@ 保健室となり文庫タイトルと表紙のカジュアルさからなんとなく手に取ったものの、読む前に著者の略歴を見てショックを受けた。哲学者と人類学者の往復書簡は、感傷的なものではなく、学びと問の多い静かな熱を帯びたものであった。
- 🐧@penguin2025年8月24日何度も手に取ろうとしたがなぜか見送り続けていた一冊。自分の関心領域であるクィアやマイノリティの話に引き寄せつつ読んでいるが、第5便の宮野さんの不幸と不運のお話がズバリだった。(「患者」を任意に入れ替える) "一方で、不運に打ちのめされ、提示された原因を前に理不尽を受け入れて、一〇〇パーセント患者になる人びともいます。(中略) でも、その物語に従うことは、自分の存在を「患者」という役割で固定することにもつながっているんじゃないでしょうか。そのとき、人は自分の人生を手放すことになります。"p116 理不尽な社会構造はある、しかし個人が主体的に変えていける部分もある。それを自己責任論のように単純に切り捨てないこと
- おろろさん@lool2025年8月22日読み終わったとにかく、読みたい読み切りたい、言葉の節々に死が見え隠れする文章が、これ以外に見つかるのだろうかと思う。死が溢れている文章は夏目漱石のこころとか、色川武大の狂人日記とか、思い当たるのだけれど、向こうのほうの左に曲がる角からちらっと見ている死、こんな文章があるのかしらん。なんというか、でも、そうやって見られている文章だから没入すると私までそこに取り込まれそうで、どうしても飛ばし飛ばしで読んでしまうよ、再読しなくては、な。
- 長月雨@september_rain2025年8月9日読み終わった@ 図書館生きるとか、他者とどう関わるとか、なぜ出会ったのか、なぜ関係性を維持しようとするのか。 ひとりひとりは点だけど、自分の進みたい方向に進むと線ができ、他の線と交わる。出会う可能性が広がる。相互に行き来して太く深い線を生み出すことも、平行して目指す場所へ共に進むこともできる。 9便のラインを描け!は何度も読み返したい。哲学的で難解なところもたくさんあって、一度では消化しきれていない感がある。でも、私もラインを描いていきたい!と思った。
- ほやぼ@-oka192025年8月7日読み終わった借りてきたやっと図書館で予約の順番が回ってきた。 語彙や表現に圧倒され、頷いたり、共感したり、驚いたり、ほろりと悲しくなったりしながら、気づいたら一気読みしていた。 とても良い本だった。勧めてくれた先輩に感謝
- さわ@sawa12162025年8月6日読み終わったこの本がどんな本か簡単な言葉では言い表せないけど、生きるための杖になるような本だと思う。お互いが相手を心から信頼して、全身全霊を込めて言葉を投げ合う様子に深く感動した。映画が公開されたら、2人の引いたたくさんのラインがさらに木の幹のようにあちこちに広がってゆくのだろうな。 この本の余韻がまだ覚めやらぬうちに体調を崩して寝込んだのだけど、朦朧としながらもっともっと体調が悪かった中でエースとして最後まで言葉を紡ぎ続けた宮野さんのことを思い、改めて感服した。そして哲学者・宮野真生子に最後まで正面から向き合い、本を世に送り出した磯野さん。2人に拍手を送りたい。
- とむ@tom_books2025年7月18日読み終わった誰しも「急に具合が悪くなる」可能性があるということ。 うまく言葉にできなくてもどかしいけど、本当に読んでよかった。この先必ず読み返す日が来ると思う。 引用したいけど付箋だらけで選べない。 大切なお二人だけのかけがえのない20通を書籍にしてくださって本当にありがとうございますという気持ちになった。 九鬼周造の偶然性の話が興味深く、勉強したくなって『偶然性の問題』を買ってみた。
- ev@ev2025年7月13日読み終わった「連結器と化すことに抵抗をしながら、その中で出会う人々と誠実に向き合い、ともに踏み跡を刻んで生きることを覚悟する勇気」 思考と文章の力という感じだが、この本がどういう映画になるのだろう?
- mizuiro@transparency232025年7月6日読み終わった強くてしなやかな往復書簡だった。たぶんまた読み返すときがくると思う。そしてこういう対話ができるって素晴らしい、かけがえのないことだなと。
- Kanako.H/燈花書房@kanakopk2025年6月30日読み終わった借りてきた命のゆらめきと死の気配が漂う、熱量のある往復書簡。来年映画化されるため手に取ったが、どう映像化されるのか全く想像がつかない。図書館で借りたが、手元に置いておきたい一冊になった。そう、私たちは死を飼っているのだ。
- Ryu@dododokado2025年6月24日読み終わった「ないこと」もありえた「にもかかわらず」がんになってしまった哲学者と、彼女と出会わないこともできた「にもかかわらず」、出会ってしまった医療人類学者とのあいだの往復書簡。この、ひとりの生死をめぐる「にもかかわらず」の哲学が九鬼周造の偶然性の哲学や医療人類学の知見を超えて(深めて?)読者の前に放り投げられるのだけど、読後はなぜか明るい気持ちになっていた
- マウンテンやま@ya3a2025年6月23日読み終わった「もちろん、拳を振り上げるに至る経緯においては共感するところもあるのですが、そのような正義の鉄槌をためらいもなく振りかざす人を見ると、「多様な社会とか、人々の繋がりってこんな形で達成されるんだっけ?」と考え込んでしまうのです」P182 なんか読んでおいた方がいいかも、と思い1ヶ月ほどかけて少しずつ読んで、読み終わった ふたりで紡いだ、書簡形式でないと達成できない言語化の終着点なのかも 酷なことを言うと終わってしまった空虚さがある すぐには読み返せないけど、きっとまたこの本を開いてまたこの空虚さを味わうことになるんだろうな、て確信めいたものもまたある 映画化で大きく変わる点は確実に存在するけど、きっと揺らがないものもまたあるのかも
- はな@hana-hitsuji052025年6月14日読み終わった図書館で借りたこれまで本を読む時に作者が文章を綴っている時の体調を気に留めたことがなかった。 この往復書簡が命の揺らめきの中で書かれたと知らなかったら、私の目玉に表面張力でなんとか張り付いた涙は乾いたままだったんだろうか? 真の当事者は当事者然としていないのかもしれない。 たった1つではなく『様々な当事者にまたがっているからこそ当事者であることに安住出来ない不安定さを持っている』 後半2人が魂のやり取りをしていて、それは日本語で書かれてある意味のわかる文章なはずなのに、何度読んでも目が滑る箇所が幾つかあってなかなか読み進めることが出来なかった。今、思ったことや考えたこと、一刻も早く伝えたいという気持ちが聞こえてきそう。 そんな2人のやり取りは2人の言語になり、一朝一夕で私ごときが一読してなるほどねとなるはずもなく。 ゆるエッセイみたいな表紙にほんと騙された。 追記 甲本ヒロトが死んだことはその人が生きていたことに比べるとそれほどのことじゃない、みたいなことを言ってたのを思い出した。 失ったことにではなく、生きていたことの奇跡(軌跡?)に目を向けられるだろうか。
- ドーナツ太郎@n__k_m2025年6月11日読み終わったすごい本だという前情報だけで読んだ。本当にすごい本だった。著者2人の往復の言葉が、私の体内をぐるぐる回っていて、これは今までに体験したことがない部類の読後感で、これはなんというか本当にすごい。心の底からの応答は、赤の他人の心も身体もまるごと震わせるようなパワーがあると知った。
- はな@hana-hitsuji052025年6月9日まだ読んでる図書館で借りたコントロールしたいこと、できなかったことがある。 合理的でありたいのは不確定要素が多いからで、なのに賭けや勘みたいな動きも心に任せてしたくなる。 物事の点と点の間には沢山の『間』が、ひしめき合っとるな。 素直に従うことも考えものなのかもしれない。 えーっ、そんな風に思うんだね、私にはさっぱり想像がつかないってビックリすることもあってそれを伝え合えるのも良いな。 『自分の人生に完璧な責任を取れる人などいるのでしょうか?』 →私もいつどんなタイミングで死ぬのかわからないから終活を意識して定期的に持ち物を処分することがある。 それは残された人に迷惑を極力かけたくないな〜という思いからだった。 でもその人の生きようとした痕跡があまりにないのも、誰かを無力に寂しく思わせるのだろうか。 そんなこと考えたことがなかった。
- ちこたん@chicotan_chicolate2025年6月8日読み終わった借りてきたReadsで話題になっていたので (映画になるのですか) これもひとつの出会いですよね。 これまでの出会いを思い浮かべながら読みました。 約束、信頼、ラインを描く… 自分の足元が覚束なくなるときに、存在が薄まってしまいそうなときに、理不尽さに叫びたくなるときに、きっと手を伸ばす本になると思いました。
- はな@hana-hitsuji052025年6月8日読み始めた図書館で借りた今の所『具合が悪くなるかもしれない』確率についてウンウンとなってる。 映画化のことも往復書簡形式なお話であることも何も知らなかった。 生き死にとは?いつもこのことが気になる。 メモ📝 ・どれを選んでもうまくいくかどうかはわからない ・この先不確定に動く自分のどんな人生であれば引き受けられるのか、どんな自分なら許せるのか、それを問うことしかできません。 その中で選ぶのです。
- さみ@futatabi2025年6月2日読み終わった読めてよかった〜読んでいた1週間は脳から何らかの物質が分泌されていたと思う!刺さった分の後遺症がありますが(読了からとりあえず10日ほど)。 「文化人類学も、その一領域である医療人類学も大好きだけど、その一方で、ただ概念をこねくり回す言葉遊びに過ぎないのではないか、そう思うこともある私に、宮野さんの体に根ざしたところからお話を聞いてみたいのです」 しばらくここから動けなくなっていた。今も多分そこに留まったままの自分と体だけよいしょと押し進めている自分がいそう。磯野さんはきちんと否定されていたので安心はしたけど、わたしはきっとほんとうに概念をこねくり回しているだけで、はちゃめちゃな理論でわたしをぶん殴ってきた過去の人間を自分が思うに正しそうな概念で殴り返したいだけっぽい。このあとにZINEをいくつか読んで、わたしは大きなものに怒りを届かせるためには身体を動かせないな、人を守りたいわけではなくて黙れって言ってきた彼らを黙らせたいだけかもな、だから身体を伴う連帯に億劫なんだろうな、とか、気づいてしまった。 ……まで、朝書いてた。今朝は落ち込みがつよめでただ自分に呆れながら身動きもしたくない感じだったけど、そうだとしてこういうもの抱えたまま考え続けるしかないなと夕方現在思う。これからも読み返したい一冊。
- mizuiro@transparency232025年5月31日読み始めた読みたいけどなんとなく今じゃないと見送っていたら映画化すると聞き、期待を胸にやっと読み始めた。早速リスクや運命の話でうなっている。
- 板前@ssaa_cha2025年5月31日読み終わった凄まじかった。 読むのに体力がいる。 何度も読み返さないと理解できない(まだ理解できていない)言葉がある。 でも、読み進める手が止まらない。 読んで良かったし、たくさんの人に読んでもらいたい。
- さみ@futatabi2025年5月28日読み始めた読書の筋力落ちてしばらく記録できなかった 自分が知人には出せないであろう手紙であっても、本としてなら(学者としてなら?)訊ける、書ける、ということはあるのだろうと こういうものを読ませてもらえるからやっぱり本っていいなと思いながら読みすすめています
- sr@sr_orc2025年5月23日読み終わった202505読了今きっと点で生きようとしているので、少しだけ、ラインを引くように、踏み跡を刻むように、網目を結ぶように、他者と関わることで初めて生まれてくる自分について、少しだけ考えています。 引用 「でも、たぶんこの恐れが、病気の人と、そうでない人の会話を硬直させていくのだと思います。前便で宮野さんが書いてくれたように、病気を持たない側は、「何もわからない健康な人間が口出ししてはいけない」といった気遣いと、それを何かで踏み越えた時に、相手から拒絶される恐れを抱きます。 他方、病気を持つ側は、こんなことを言ったら相手の負担になるのではないかと気遣い、同時に、相手に負担と思われてしまった時に自分が抱えるであろう傷の深さを恐れて口をつぐみます。」 「結果、言葉は「整った、遊びのない」ものになり、言葉は硬直し、そこに問題があるのに互いにないふりをする、病院における死がどのように扱われるかを調査した社会学者のバーニー・グレイザーとアンセルム・ストラウスが「相互虚偽」と名付けたごっこ遊びが始まります。」 この部分のお話で、「病気」の文字はあらゆる言葉に置き換わりうるのでは、と思いながら文字を追っていました。 メモ 「私の生は何かの途中で打ち切られざるをえない。人生は完成することなく、人間はつねに「自分の未然noch-nicht」──つまり、まだ達していない途上──を生きる存在なのです。そんな存在がどうやって完璧に責任をとるというのでしょう。」 「アメリカの文化人類学者であるクリフォード・ギアツ残した言葉「人は自らが紡ぎ出した意味の網の目の中で生きる動物である」」 磯野さんのブログにて。 http://blog.mahoisono.com/b093/
- okabe@m_okabe2025年5月22日読み終わった濱口竜介監督によって映画化されるとのことで、興味を惹かれ読んだ。 いかに自分は確率論や必然性の中でこれまで生きてきたか。世の中は案外、運命や偶然の積み重ねでできている。そして、人と人との出逢いの中で偶然を生み出すことだってできる。 死を目前にした哲学者の言葉によって、自分は生きる勇気をもらったと思う。
- リト@leato2025年5月16日読み終わった借りてきた「関係性を作り上げるとは、握手をして立ち止まることでも、受け止めることでもなく、運動の中でラインを描き続けながら、共に世界を通り抜け、その動きの中で、互いにとって心地よい言葉や身振りを見つけ出し、それを踏み跡として、次の一歩を踏み出してゆく。そういう知覚の伴った運動なのではないでしょうか。」 「未来に向けて他者とともに何かを生成しようという動きをその人が手放さなければ、人間はこんなにも美しいラインを描き続けることができる。」
- riu@riufish2025年5月15日読んでる再読中濱口さんのファンです 映画化されると知り あーっ!もっかい読みたいー 本を読み返すのってとても好き だからなのか読み終わっても どーしても本はさよならできない
- よしまさ@yoshimasa2025年5月13日読み終わった濱口竜介により映画化されるとのことで読んでみた。 死期が迫る中でも考えることをやめない哲学者と それをアシストする人類学者の壮絶なまでの手紙のやり取り。考え抜いた末に2人が辿り着いた結論が美しく、言葉を交わすことや考えることの力を感じました。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年5月10日読み終わった魂と魂の語り。病気を患った哲学者と、対話の受け止め役に選ばれた医療人類学者の磯野さん。宮野さん、すごくカッコいい人だったんだろうな。彼女に向き合う磯野さんの姿勢も、これが美学ってものなんだ……と思った。 「弱さ考」で紹介されていた本なので、またあらためて「弱さ考」に戻ったら別の気づきがあるかも。
- 𝚗𝚊𝚝@sapphicalien2025年5月10日読み終わったなにかと読みたかったものの読まずにいたのを濱口効果で読んだ(激烈にミーハーなので) すさまじいものを読んでしまったという感覚と、『埋没した世界』を読んだときにも思った往復書簡という形式だけが紡ぎうる言葉と物語のパワーに圧倒された感じとが
- M3ax7uZ4@M3ax7uZ42025年5月8日気になる濱口竜介監督が映画化。 ▼引用 哲学者と人類学者の間で交わされる「病」をめぐる言葉の全力投球。 共に人生の軌跡を刻んで生きることへの覚悟とは。 信頼と約束とそして勇気の物語。 もし、あなたが重病に罹り、残り僅かの命言われたら、どのように死と向き合い、人生を歩みますか? もし、あなたが死に向き合う人と出会ったら、あなたはその人と何を語り、どんな関係を築きますか? がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。
- いっちー@icchii3172025年5月8日読み終わった映画化持ってる映画化めでたすぎる!!!!! しかも監督は濱口竜介さん。今から楽しみすぎる https://www.mahoisono.com/allofasudden
- いま@mayonakayom222025年5月8日再読中映画化!と聞き再読中。 既に広がっていると思うけどこれを機にたくさんの人に読んでほしい。 過去の自身の読書記録より改変と引用: 深い思索から出てくる二人の言葉のやりとりは序盤からとても引き付けられる。特に第8便以降に出てくる言葉たちの素晴らしさに胸が熱くなった。生きていく上で他者と出会い自己を生み出す、そのきらめきが記されていた。 「未来に向けて他者と何かを生成しようという動きをその人が手放さなければ、人間はこんなにも美しいラインを描き続けることができる」
- socotsu@shelf_soya2025年5月7日かつて読んだこの本を読んでよい読書体験だったと思う層、この読書アプリを使う層、濱口竜介の映画を好んで観る層は被ると思ってはいるけれど、それらの人たちがこの本の映画化を本当に喜ぶ層なのか、かなり疑問
- だるま@daruma_01062025年5月7日かつて読んだ再読したい映画化されると聞き、再読したい 最後の方すさまじい心情になった記憶があるのに内容が思い出せない 設定や世界での撮影があると知り映画も観たくなっている
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年5月4日読んでるP23 自分の人生がまったく別のものであった可能性を考えてみることは、私が自分の人生というものを引き受ける上で、大切な思考の手がかりである気がします。 P50 そもそも「選ぶ」って何だろうと思うのです。合理的に比較検討することはできるけど、私たちは本当に合理的に「選ぶ」ことなんてできるのだろうか、そんなふうに「選ぶ」ことが「選ぶ」ということなのだろうか、と。 ☘️ 『弱さ考』でおすすめされていたので。今の自分ではない自分になっていた可能性について、定期的に考えを巡らせることは、自分のなかにある傲慢な部分を取り除く意味でも大事な気がする
- 清水@shimizuakila2025年3月8日かつて読んだ昨年、山形の美しい夏に田んぼのど真ん中で読んだ。夏に向かう季節の往復書簡であったことにどうしようもなく泣けた。私はやっぱり、人が世界に対して勇敢であろうとする(内心でどれほど蹴つまずいていたとしても)瞬間が好きなんだと思った。
- よあけ@mogumogu2025年3月8日かつて読んだ哲学者の宮野さんと人類学者の磯野さんの往復書簡。宮野さんはがんの転移が見つかっている。 お二人の、魂をかけた、真摯な、そしてお互いへの信頼と愛情を感じる言葉たちに圧倒された。 こんな風に言葉を扱えるなんてすごい。 本当に読んで良かった。
- しおみん@eriko_cc2020年1月10日買った読み終わった今までいちばんたくさん人に贈った本だと思う 私自身、何度読んでも新しい発見が絶えない 磯野さんと宮野さんの思考と言葉を借りて、自分のことを考えてみたい人に この本を読んだ後、偶然にも仕事でご一緒した方が元宮野ゼミ生なことがわかり、すごく驚いたというオマケがある
- 5月@yacchi51900年1月1日読み終わったここまで凄みがある本を他には知らない。 ガンの転移を繰り返している哲学者・宮野さんと人類学者・磯野さんの往復書簡だが、やはり病の当事者である宮野さんの言葉が圧倒的に深く、重い。 ガンという病に罹る、ということは自分の人生のコントロールを手放すわけではない、という思いが言葉の端々から感じられる。 宮野さんが「この物語のエースは間違いなく私だ」と言い切る箇所。 孤独と恐怖で足が震えるようなマウンドに1人で立つエースは間違いなく自分しかいない、と言い切れる強さに、何度読み返しても涙が出てくる。