
きらた
@kirata
2026年4月7日
秋の牢獄
恒川光太郎
読み終わった
繰り返される11月7日
何をしていても、朝には再び同じ日がはじまる
そんな日々を過ごしていた藍は、同じ1日を繰り返している隆一と出会い、仲間がいることを知る
しかし──
この日々に終わりはあるのだろうか?
表題作を含めた3篇を収録した短編集
収録された3篇は、何れも牢獄からの解放/脱出が描かれている幻想ホラー的な短篇なのだが、受ける印象/感じる余韻は異なる
読み進めるうちに静謐な狂気との言葉が浮かんだ『秋の牢獄』
話の最後やその先にも主人公に人らしさを感じ、哀切のような余韻を覚えた『神家没落』
終始、美しさと悍ましさを感じながら読み進めた『幻は夜に成長する』
3篇各々、怖さと切なさが混ざり合った仄暗い美しさを持った作品だと思う
恒川光太郎作品はさほど読んではいないが、“和製ホラーはこういう塩梅(雰囲気)だと思うんだよなぁ”と私が思うど真ん中を打ち抜いている気がして、しみじみと感服しながら描かれた世界の余韻に浸ってしまった
こう言うしっとりとした幻想系の話も好きなんだよなぁ


