紫嶋 "赤と青のガウン" 2026年4月6日

紫嶋
紫嶋
@09sjm
2026年4月6日
赤と青のガウン
どなたが書いてるか云々以前に、まず純粋にエッセイとして面白い! 英国での暮らし、オックスフォードへの留学の仕組み、博士課程のハードさ、海外における日本美術研究のあり方、時折挟み込まれる皇室事情などなど……知らない世界の話が、苦労をなされた御本人の飾らない語り口調で綴られていて、とても楽しくまた興味深かった。 英語が決して得意ではなかった方が、現地の厳しい指導や環境にここまで食らいついて博士号を得て帰ってくるとは、とてつもない努力と根性、そして情熱があってこそだなぁと、ご身分関係なく一人の人間として尊敬の念を抱く。 また、お父君とのやりとりや思い出の記述からは、普通の家庭の父子とは違う難しい距離感も感じながらも、それを飛び越えた双方の愛情が滲み出ていて、読みながら目頭が暑くなる思いもあった。 彬子女王が記された新しいエッセイも発売されたと聞いたので、そちらもぜひ読んでみたい。
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