コー "友情" 2026年4月9日

コー
@koobs-books
2026年4月9日
友情
友情
武者小路実篤
面白かった。 なんか一周まわって今の時代に刺さる気がした。 旧時代的な男女感が前提に描かれてるところがあったけど、最後に杉子が、「本当に好きな人に会って女として生きる喜びを感じることができたからそれで幸せ、それを知らない人は男と同じように生きれば良い」みたいなこと言ってて男だけど少し刺さった。 人間関係を通じた喜びはあまり感じてこなかったから、仕事とかお金を軸に生きていくしかないから自分は杉子に言われる側だなー。 あと、「日本はダメだから他の国を参考にした方がいい」みたいなことも言ってて、今の時代と変わらないなって思った。 まあ、本筋は友情と恋愛の話だけどね。 友情に厚いのが誠実で正しいと動いてた大宮と、自分の欲情だけで恋をしてた野島、それを見抜いてた杉子、みんなストレートに純粋な感情が伝わってきた。 白樺派は人生の素晴らしさとか性善説に立ってるって聞いたことある気がするが、そんな感じ。 性善説に立った上で、欲望と葛藤してる感じ。 暗く嫌な感じがせずに、爽やかで瑞々しく若さ全開でありつつも、心の柔らかいところに刺さる稀有な青春小説だった。これ結構好き。 文章も読みやすいし。 2時間くらいずっと寝付けなくて読み終わった。
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