和月 "成瀬は都を駆け抜ける" 2026年4月8日

和月
和月
@wanotsuki
2026年4月8日
成瀬は都を駆け抜ける
成瀬三部作完結!全編通して本当に読みやすくて、普段本を読まない人でも最初の第一歩として手に取りやすい作品だと感じた。表題の通り、今回も颯爽と駆け抜けていってくれたので、終わる寂しさよりも爽快な感覚で満たされた。 キャラクターの魅力がこの作品のアピールポイントだけど、それと同じくらい地域に根付いたトピックが面白い。1巻は膳所、2巻は滋賀県、3巻はもう少し範囲を広げて、成瀬が過ごしている場所の詳細を存分に描写してくれる。思わず成瀬の育った場所に行ってみたい!と思わせてくれる文章が、とても好き。 3巻は完結編ということもあり、何となく1巻から続く物語の結びに入っている気配が節々にある。この人の視点で読みたい!と思っていた3人が後半を担っていてかなり嬉しかった。やっぱり最後はこの人だよね。 とはいえ、前半も成瀬の過ごす京大生活が個性豊かに描かれていて楽しめた。やはり京大といえば外せない作家の作品も関連して登場していて良かった。 この先出会えないとしても、成瀬はずっと成瀬らしく、けど少しずつ成長して、真っ直ぐ自分の人生を歩んでいくんだと思う。3巻までの間も着実に周囲の輪も広がっていて、その一方で昔から大切なものは変わらず愛して未来へ進む成瀬はとてもカッコイイ。元気になりたい時は、成瀬あかりの人生史を振り返るべく、またこの作品を読みたい。 心のお守りにしたい一文 「みんなは『極める』という到達点に注目するのだが、わたしはそこに至る道が重要だと思っている。ゴールにたどり着かなくても、歩いた経験は無駄じゃない」
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